臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

より現場に即した内容です・・・・第20回水戸医学生セミナー

2019.08.13
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

当院で実習した医学生から

こんな感想を聞いたことがあります。

 

「今までは救急医というのは、

ひたすら蘇生のために胸骨圧迫を

しているイメージでした。でも、

実習を終えて考えが変わりました。

救急科の先生たちは、家族などとの

コミュニケーションをとることに

すごく気を使っていました。厳しい

状況を家族に、いかに理解して

もらうか。救急医療は、蘇生だけ

ではないことを、理解できました。」

 

その通りです!

ERに搬送されてくる重症患者には

いろいろな状況があります。

 

仕事先で倒れた人もいます。

家族に連絡がつかない人もいます。

たとえ家族がいても、状況を呑み込め

ないことも多々あります。

 

ERでは、会ったその瞬間に

(家族を含めた)関係者の状況を

把握して、相手が理解できるように

コミュニケーションを図らないと

いけません。

 

ERの現場ほど、コミュニケーション力が

重要なのです。

 

先日の第20回水戸医学生セミナーの

2日目に行われたメディカルラリーでも、

こういったSensitiveな内容が含まれて

いました。

 

これは昨年からの傾向なのですが、

昨年の記事はこちら

ACLSやJATECを駆使して、蘇生に

全力を尽くすのではなく、

短い時間で患者背景の把握や

家族の気持ちを上手く聴取して

患者の希望していた看取りに

つなげていくことを求める内容でした。

 

単にACLSやJATECが出来るように

なれば良いわけではありません。

 

患者さんや家族とどう向き合うか?

つねに考え続けることが大事です。

 

進化を続ける水戸医学生セミナーの

メディカルラリー。

 

次回はあなたも挑戦してみて下さい!

(編集長)

 

家族役のスタッフからもよく話を聞いています

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◆病院見学はもうお済みですか?

どうやって研修病院を決めたらいいのか

分からない・・・。

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接研修医から話を聞くのがベストです。

実際に見学に行くと、想像以上に雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ夏休みを利用して、当院へ見学に

お越しください。あなたの目でリアルな

研修生活をのぞいてみて下さい。

 

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