臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
肺炎患者の対応 その2
前回に続いて、肺炎についての
ポイントを整理していきます。
今回は市中肺炎(CAP)です。
最初に質問です。
CAPの患者さんをみた時に
最初にすることは何でしょう?
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↓
↓
最初にすることは
①敗血症の有無の評価
②重症度の評価
の2つです。
敗血症の有無は、
quick SOFAで評価します。
2点以上なら敗血症疑いとして、
さらにSOFAスコアで評価します。
では、重症度の評価は?
↓
↓
↓
この時に用いられるのが、
A-DROPです。
入院させるのか、それとも
外来で治療するのかの
判断材料になります。
各項目を1点としてスコア化します。
それを基に治療方針を判断します。
0点なら軽症:外来治療
1~2点なら中等症:外来もしくは入院
3点なら重症:入院
4~5点なら最重症:ICU入院
ポイントは、レントゲン所見が
入っていないことに注意しましょう。
例えばレントゲン所見が大したこと
なくとも、SpO2が低ければ
ヤバいと判断する必要があります。
これを頭に入れておいて、
指導医の先生に上手にプレゼン
して下さい。
例えばこんな感じで・・。
「71歳の男性のCAPで、
qSOFAは0点ですが、
A-Dropが2点(年齢・脱水)でした。
SpO2も92~94%と低めなので
入院させた方がいいと思いますが・・・。」
とプレゼンできればイイですね。
(編集長)
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どうやって研修病院を決めたらいいのか
分からない・・・。
それには病院見学をするのが一番です。
さらに直接研修医から話を聞くのがベストです。
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