臨床研修ブログ

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リウマチ性多発筋痛症 その2

2020.03.07
カテゴリー: カンファレンス 内科

マッキーがまとめてくれた

リウマチ性多発筋痛症

(Polymyalgia rhumatica:PMR)の続きです。

今回は検査所見について

 

【PMRの検査所見】

・高度の炎症反応を認める。

 具体的には血沈(ESR)が80~100㎜/h

 時に>150㎜/hを示す。

 同様にCRPの上昇し>10㎎/dlとなる

 こともある

・滑液包炎や滑膜炎を反映してMMP-3が

 著明高値となる。ただし、ステロイド

 開始後は、ステロイド自体でも上昇する

 ため、寛解の指標には使えない

・リウマトイド因子や抗核抗体などの

 自己抗体は陰性

・筋逸脱酵素(CK アルドラーゼ)は正常

 同様に、筋電図、筋生検も異常なし

・エコーやMRIで、両側の肩峰下や三角筋下、

 大腿骨大転子下に滑液包炎を高頻度に

 認める。

 

【PMRの診断基準】

高齢者で、両側対称性の上肢のこわばりや

疼痛による挙上困難を訴え、炎症反応の

上昇を認める時はPMRを鑑別に挙げる。

 

Birdの診断基準が汎用されているが、

エコー所見を加味した、米国リウマチ学会

/欧州リウマチ学会(ACR/EULAR)の基準も

用いられます。

 

次回は鑑別と治療についてです。

(マッキー)

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