臨床研修ブログ

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カーネットサイン・・山中先生のベッドサイドレクチャーから

2018.05.05
カテゴリー: カンファレンス 内科

山中先生のベッドサイドレクチャーから

イイところを紹介しています。

 

ベッドサイドの時間をたっぷりとった

症例検討の後は、スライドを全く使わ

ない講演でした。

 

当院No1のイケメン研修医(??)が

モデルとなって、診察の実演や

患者さんへの態度など、診察のポイントを

丁寧かつ具体的に解説してくれました。

 

ベッドサイドでは胸部の診察を中心に

レクチャーしていただいたので、

ここでは腹部の診察を中心に解説

してもらいました。

 

今回紹介するのは、その中の一つ

カーネットサイン(Carnett sign)

あなたは知っていましたか?

 

カーネットサインは腹腔内由来の疼痛と

腹壁由来の疼痛を鑑別する時に役立つ

ものです。具体的には、臥位で両上肢を

前胸部でクロスさせ、そのまま頭を持ち

上げるようにして腹壁に力を入れさせます。

この状態で、腹壁に力を入れていない時

との腹部圧痛の変化を調べます。

 

腹腔内由来の疼痛ならば痛みは減弱します。

しかし腹壁由来の疼痛なら、変化がないか

増強します。変化がないか、増強すれば

カーネットサイン陽性とします。

 

例えば右下腹部痛など、限局した腹痛を

訴える場合に、虫垂炎など腹腔内病変の

除外に役立ちます。

 

カーネットサインが陽性の時に考える疾患

として、山中先生は前皮神経絞扼症候群

(ACNES:Anterior Cutaneous Nerve

Entrapment Syndrome)を紹介して

くれました。

 

体幹前面の皮膚を支配する肋間神経や

腸骨下腹神経末梢の前皮枝が腹直筋を

穿通しているのですが、腹直筋内で

前皮枝が絞扼を受けることで強い痛みが

生じるものを言います。

 

カーネットサインの弱点としては、子どもや

高齢者では協力が得られにくいことや

腹部全体の痛みを訴える場合も不適です。

さらに壁側腹膜を巻き込んでいる様な腹腔内

疾患では陽性になり得ますし、腹腔内膿瘍が

ある場合は腹圧が上がることで破裂の危険が

あることも知っておいた方がいいでしょう。

 

でも虫垂炎かどうか悩んだ時は試してみる

価値はありますね。

(編集長)

著書にサインをいただきました

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

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