臨床研修ブログ

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「どこで?」「何が?」・・・松永先生の感染症カンファより

2018.05.03

松永先生の感染症カンファからイイところを

紹介しています。

 

前回は感染症診療の流れのスライドを紹介

しました。ずっと変わらない重要スライド

です。

 

感染症というと、発熱時に抗菌薬を選択する

作業というイメージを持っている人も多い

かもしれません。

 

でも、本当に感染症なのか?まずは診断を

付けるところからです。

 

感染症診断は一言で言うと、

「感染症ならば必ず燃え盛っている現場が

ある。そこを探すことに尽きる」

と松永先生は言い切っています。

 

そして、ここでのキーワードが

「どこで?何が?」 です。

 

どこで?(=感染巣) 

何が?(=微生物)

をおさえることで、

感染巣が分かれば、起炎菌も絞られる。

逆に微生物が分かれば、感染巣も

絞られます

 

では、どこを探せばいいのか?

 

まず考えるべきは3か所+α

 

それは肺、腹部、尿路に加えて、

人工物(CVカテーテルなど)や皮膚(創部)

さらに中枢神経系(髄液) です。

 

そして、何が(=微生物)をおさえるには?

検体採取、そしてグラム染色と培養ですね。

 

 

では、ここで問題です。

あなたの担当患者さんが発熱した場合は、

まず、何をやったらいいでしょうか?

 

もちろん問診や身体診察は当然ですが、

Fever work-upとして

血培(2セット)、尿培、血液検査

尿検査(定性・沈査)、胸部レントゲン

はチェックするようにしましょう。

 

発熱しているから抗菌薬を開始する、

CRPが高いから抗菌薬を開始する

のではなく、どこで?何が?

常に考えて対応しましょう。

(編集長)

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

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