臨床研修ブログ

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新型コロナウイルス感染から身を守る(6) 靴底から感染拡大?

2020.05.12

今回は靴底からの感染拡大に

ついて取り上げてみます。

 

そもそも、靴底からの感染

拡大の可能性については、

ICUの床からもコロナウイルスが

検出されたという中国からの

報告がもとになっています。

Emerging Infectious Diseaseのページへ

 

確かに、靴底にくっついた

ウイルスで院内だけでなく、

自宅などに持ち込んだらイヤ

ですよね。

 

Web上では、中国で子どもが

登校時に靴の裏を消毒して

から校内に入る動画をみつけ

ましたが、ホントに必要なので

しょうか?

 

結論から言うと、床からウイルスが

検出されたものの、それが感染拡大に

つながったという報告はありません。

また、靴裏の消毒も効果不明です。

 

証明されていないだけで、靴底の

消毒もやった方がイイのでは?

という意見もあると思います。

(実際にやるとなると、次亜塩素酸

の濃度管理など、結構面倒です)

 

ですが、ちょっと考えてみてください。

前回の記事でも書きましたが、

ウイルスが体内に侵入する門戸は

目、口、鼻の粘膜です。足の裏から

ではありません。

 

もし、あなたが病院の床で腕立て

伏せをした後に、手をなめることは

ないと思いますが、手指衛生をせずに

髪を触ったり、キーボードやPHSを

触れば、感染するかもしれません。

 

でも、それは手指衛生でクリアできます。

 

それでも心配で、靴を交換したり、

シューズカバーをするのは構いません

が、履き替えた後やカバーを外した

後に手指衛生をしなければ、せっかく

靴を気にした意味がありません。

 

靴底消毒は、かなり以前(編集長が

研修医のころ)には、手術室などに

入室する際、クリーンマットと言われ

るものの上を歩いて、靴底をきれい

にする習慣がありました。しかし、

効果不明ということで、今はやら

なくなりました。

 

ただし、「荷物の床置き」には

気を付けておく必要があります。

 

例えば、カバンなどを床置きした後に

机に載せれば、机が汚染されます。

 

床置きしたカバンを机に載せない、

カバンの底を触らない、触ったら

手を洗うのを忘れないようにしましょう。

(編集長)

さて、これから患者さんの診察

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