臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
栄養評価の指標・・・・CONUT
前回の記事で、特に高齢の入院患者では
栄養とADLが大事だと紹介しました。
そこで栄養評価について、Meguが
まとめてくれました。なかなかの
ボリュームになったので、3回に分けて
シェアします。
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患者さんの栄養評価の指標となる
検査値はいくつかあるが、その一つに
CONUT score (Controlling Nutrition
Status) がある。
2003年に欧州の学会で提唱された指標
であるが、CONUT scoreは、日常よく
測定される採血項目であるアルブミン値、
総リンパ球数、総コレステロール値を
用いた、簡便に栄養状態のスクリーニングを
行えるスコアリングシステムである。
総リンパ球は、低栄養状態や異化
亢進状態では、免疫細胞の産生低下が
起こる事が知られていることから、
免疫能の指標としてこのスコアリングに
組み込まれている。
CONUT scoreは膵臓癌、消化器癌術後の
予後予測因子として有用とされているが、
心不全の予後予測因子としても有効という
報告もある。
CONUT score以外にも、次回以降に
紹介するような栄養評価指標がある。
施設により使用される指標は様々だが、
特にがん治療の際、がんのステージ分類と
組み合わせて使用すると、より正確な
予後の評価が可能となる。
(Megu)
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