臨床研修ブログ
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紹介状を書く時(6)・・・かかりつけ医への報告
今回はかかりつけ医とは別の医療機関から紹介された経過をかかりつけ医に報告する場合について考えてみます。
ちょっと分かりにくい状況かもしれませんが、急性期病院で研修していると、かかりつけ医からの紹介ばかりでなく、いろいろな形で患者さんがやって来ることに気づきます。救急車で搬送されて来ることもあるし、かかりつけとは違うクリニックを受診してそこから紹介となる場合もあります。このようにいろいろな状況がありますが、急性期病院を受診したり治療を受けた経過について、かかりつけ医は把握しておくべきだと思いますし、私たちから報告すべきだと思います。
ちなみに、かかりつけ医があるのに、別のクリニックを受診する具体的な理由には
・何度か症状を訴えたけど、あまり取り合ってもらえなかったので別のクリニックを受診した
・(患者さんが勝手に)専門外のようだと判断して別のクリニックを受診した
・たまたま休診日だったので、別のクリニックを受診した
・知人に別のクリニックの評判を聞いて、良さそうに思ったので行ってみた
などなど、じつに色々な理由で他の医療機関を受診しています。また、かかりつけ医と言っても我々医療関係者がイメージするものと、患者さんやその家族がイメージするものではだいぶ違っているのも現実です。 日本は皆保険で医療機関へはフリーアクセスですから、患者さんが何かしら不安を抱えて、かかりつけ医以外を受診することは良くあります(これがいいのか悪いのかをここで議論するつもりはありません)。でも、同時にかかりつけ医に内緒で他院を受診したことに後ろめたさを感じている患者さんも多くいて、「内緒にしておいて」と言われることも実際に多くあります。いずれにせよ、急性期病院にいる私たちとしては、患者さんが何で別の医療機関を受診したのか?という点は把握しておく必要があると思います。
いろいろ議論の余地があるとは言え、その患者さんだけでなく家族のことも含めて年単位で経過を把握している医療関係者(=かかりつけ医)はとても大事ですし、急性期病院の医師には到底知り得ないような情報を持っていて、それが診療の決め手になることがあります。なので編集長の考えとしては、面倒だとか書く義務はない、なんてことは言わないで、かかりつけ医に経過報告をするべきだと思っています。
報告する時は、詳細に記載する必要がないと思いますが、前述のようになぜ他の医療機関を受診したのかの理由を簡単に添えて、患者さんや家族とかかりつけ医の関係に配慮した文面にするのが良いと思います。
(編集長)
今日は病棟がいっぱいだったので、
カテ室のPCを使いながらのカンファ
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