臨床研修ブログ

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ほうれんそうのおひたし

2023.03.25
カテゴリー: 初期研修

あなたが病棟の患者さんで困ったことがあったので、指導医に相談するため連絡してみました。指導医は忙しかったらしく、あまり話も聞かずに「ハイハイ、それでいいよ」とだけ。ところが夕方のカンファの時にこの時の対応について話したところ「なんで相談しないんだ?」と怒られてしまったことはありませんか?

 

これから新人が入ってくると、あなたにとっては当たり前の対応も、新人にとっては初めてのことでどうしていいか分かりません。1年前のあなた自身を思い出してみればわかることと言え、ついこの指導医のような対応をしてしまうかもしれません。

 

こんな時に思い出してほしいのが「ほうれんそうのおひたし」です。

 

「ほうれんそう」は、ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)のことで、あなたも聞いたことがあると思います。

 

「おひたし」とは

お:怒らない

ひ:否定しない

た:(必要があれば)助ける

し:指示する 

 

つまり安心して報告、連絡、相談できるように、あなたが現場の雰囲気を作ることが必要です。

 

新人研修医からの連絡を「そんな(つまらない)こと・・・」とか、「いま忙しいのに・・・」という感じで、たとえ言葉に出さなくとも、そんな雰囲気を敏感に感じ取って話しにくくなります。そのうちにどんどん情報が来るのが遅くなり、「なんでこんなことになるまで連絡くれないの!」と、あなたも、そして患者さんも不幸になってしまいます。

 

これは病棟やERの看護婦さんたちも同じです。普段から報告、連絡、相談をしても大丈夫な先生だと思ってもらえるように気をつけてみて下さい。

(編集長)

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