臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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1か月が経ちました

2023.05.02
カテゴリー: 初期研修

J1のあなたが病棟にデビューして、1か月が経ちました。恐らく、あっという間だったと思います。学生時代と大きく環境が変わって、目の前のことを覚えるのが精いっぱいで、ろくに昼食もとれなかったかもしれません。でも1か月経つので、ようやく昼食を食べるタイミングとか、それこそトイレに行くタイミングが分かってきたのではないでしょうか?

 

研修医の労働環境は非常にストレスフルであることは、過去の調査や研究でも明らかになっていますが、そんなストレスフルな状況の時だからこそ、体調管理をしていきましょう。以下の3つのポイントは、月並みですが実際にやれていないことが多いことばかりです。

 

・朝食をしっかり食べる

当直明けでも、何か食べないと力も出ないし、頭も回りません。タイミングによっては昼食が摂れるとは限りません。しっかり食べましょう。

 

・睡眠時間をしっかりとる

医学部を卒業したあなたにとって、睡眠時間を削って勉強することはそれほど苦痛ではないかもしれません。人より多く勉強するにはそれくらいのことは当然と思っているかもしれません。でも、いくら若いあなたでも睡眠不足だと間違いなくパフォーマンスが落ちます。ミスにつながり、患者さんや看護師さんに迷惑がかかる事態になります。当直の時はやむを得ませんが、それ以外の日は睡眠時間をしっかり確保しましょう。

 

・体を動かす

まだまだペースがつかめないということは、常に緊張して張り詰めたままということです。ほんの15分でも20分でもいいので、体を動かす時間を週に何度か確保しましょう。運動することで仕事の緊張がほぐれます。時間の使い方もうまくなります。

 

あなたのような真面目な研修医は、あれもこれもやらないと!と思いがちですが、それと同じくらい体調管理に気を配る必要があります。まだ始まったばかりです。焦らずにいきましょう。

 

さて、最初の4月を終えたJ1のGeorge先生が記事を書いてくれたので紹介します。George先生は4~5月は総合内科で頑張ってくれています。

(編集長)

 

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お仕事が始まって1ヶ月、右と左がすこーしずつわかるようになってきました。入院から退院まで診ていく総合内科。毎日充実しています。
 
入院入るよーって言われたけど、まだ患者さんが病棟に上がってこない!そんな時にできることは?入院時胸部レントゲン、心電図はデータが揃っていそうです。くる前になんとなくどんな患者さんかイメージします。
 
今回は胸部X線の読む順番について。「人のハい」で読んでいきます。
 
①「人」:気管が人の文字をしているか、左右に変異していないか確認します。
 
②「の」:下行大動脈のラインが追えるかどうか確認します。肺炎などで浸潤影があったりすると追えなくなってしまいます。
 
③「ハ」:肺門部から心陰影をハの形に追ってみます。心臓の左右の弓や心拡大がないかを確認します。
 
④「い」:胸郭、横隔膜をチェックします。どちらもラインがしっかり追えるか、肝臓の裏側まで血管が見通せるくらいか、CPアングルはsharpか、確認します。
 
このようにパッとみてどこに何があるだろうと探すより、読む順番を決めることで見落としが減ると思います。心不全の患者さん、肺炎の患者さんはどんなとこにどんな異常があるか予め予想できたら、ベッドサイドで聴診をする時に役に立つと思います!
 
5月はどんな学びがあるのかな?楽しみです!
(George)

初めての当直 

J2から患者搬入前の準備を教えてもらっています

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