
臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
「MIST」と「おいも」
あなたがERで日勤をしていると救急隊からの搬送要請が入りました。ちょうど指導医の先生が処置中だったので、あなたがホットラインに出ると、30歳代男性のバイクの単独事故とのこと。
こんな外傷患者の時には、救急隊からどんな情報を得て、どんな準備をしたらよいでしょうか?あなたは準備ができていますか?
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こでのポイントが「MIST」です。
MISTとは
M:Mechanism 受傷機転
I:Injury 受傷部位
S:Sign バイタルサイン
T:Treatment 治療・処置
これらの情報をある程度得られたら、次は受け入れ準備です。
スタッフの召集と情報共有を行い、カルテがあれば過去の状況を確認しましょう。モニター類の準備や感染防御も大事です。そして加温された輸液やエコー、ポータブルレントゲンの準備まで出来ると完璧です。
いよいよ救急車が到着しました。救急車を降りて、ERのストレッチャーに移すまでの間も無駄にしません。出迎えたら、ストレッチャーで搬入される患者さんに話しかけます。
話かけながらABCDの異常が無いかをざっと確認(第一印象)します。
・発語の有無 → Aの評価
・息遣い → Bの評価
・意識状態 → Dの評価
・皮膚と脈をみる+外出血の有無 → Cの評価
細かくなくてOKですから、これらを15秒以内で行います。そして、ここで得られた第一印象をもとにしてスタッフに指示を出します。
具体的には、
①アンパッケージ
外傷患者はバックボードに固定されて運ばれてきますので、頸椎の保護をしながら頭側から固定を解いていきます。
②おいも
「お」はOxgen酸素投与、「い」はivライン(静脈)確保、「も」はモニター装着 をスタッフに指示します。そして全身観察できるように衣類の除去もしていきます。
外傷患者では、救急隊からの情報収集「MIST」と、ERに到着してからの第一印象、そしてスタッフへの「おいも」の指示というスピーディーな動きが大事になります。実際のERでは、分かっていても声が出ない、動けないことは良くあります。繰り返し練習と実践することが大事になります。
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(編集長)
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