臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

【お知らせ】平成31年度初期研修医採用面接の日程

2018.06.07
カテゴリー: 初期研修

初期研修医の採用面接日のお知らせです。

 

そろそろ面接を受ける病院を

しぼりこんでいる時期でしょうか?

 

この時期は面接の掛け持ちなどで

忙しい人もいると思います。

 

また地元での研修を考えている

あなたは、夏休み中に効率よく面接を

受けておきたいですよね。

 

当院は面接日を、原則として

土曜日の午前に設定していますが、

多忙なあなたの事情もよく理解でき

ますので、日程や時間に関しては

遠慮なくご相談してください。

 

応募をお待ちしています!

 

募集人数:10名

面接日:平成30年7月28日、

     8月4日、11日、18日、25日

     (いずれも土曜日午前)

方法:小論文および面接  

 

詳細は病院HP

www.mito-saisei.jp/resident/resident2.html#j

をご覧ください。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆第18回水戸医学生セミナー 

~内科と救急のエッセンスを体験しよう~

 

平成30年7月28日(金) 29日(土) 

2日間で開催します。

 

多発外傷患者が搬送されて来た時、

初めに何をしますか?

 

もし多数傷病者が発生する多重事故や

災害が発生した時、あなたが最初に

するべきことは何ですか?

 

大学では教えてくれない現場での対応を、

この「究極の体験型セミナー」で

身に付けてください!

 

現在参加者受付中です。

すでに 残り3名 となりました!

詳細はこちらから

http://www.mito-saisei.jp/index.html

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆感想やコメントは

Facebookページからお願いします!

https://www.facebook.com/mitosaiseikai/

          

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PERC criteria 船越先生のレクチャーより

2018.06.05
カテゴリー: カンファレンス循環器

前回は肺塞栓を疑う時のツールとして

Wells criteriaと診断アルゴリズムを

紹介しました。

 

Wells criteriaで5点以上のLikelyならば、

そのまま造影CTに進みます。

でも1~4点のUnlikelyなら、

D-ダイマーを確認します。

 

Dダイマーは正常範囲なら肺塞栓の

除外に使える有用な検査です。

 

たぶん違うけど、なんとなく念のためと

思ってチェックしていたら

Dダイマーが高値だった・・・・。

 

ERの採血セットに入っていたので

チェックしたら高値だった・・・。

 

ということを、あなたも経験したことが

あるはずです。

 

こんな時、はたして上昇していた時は

全例で造影CTが必要なのでしょうか?

もしかしたら無駄な造影CTをやって

しまっているかもしれません。

 

でも、異常値が出たからには

そのままにしておくわけにはいきません。

だってERの診療はROWS

(Rule out the worst scenario)の大原則

がありましたよね?

 

大事なことは、Dダイマーは調べる前に、

よく考えておく必要がある項目だという

ことです。

 

では、Dダイマーをチェックする必要のない

肺塞栓をほぼ間違いなく除外するには

どうしたら良いのでしょう?

 

ここで船越先生が教えてくれたのは

PERC criteriaです。

 

肺塞栓の発生確率が低い集団+PERC陰性

ならば、感度96~100% 特異度15~27%で

肺塞栓は否定的、つまりDダイマーは

チェックしなくてよいという根拠に

なります。

 

Dダイマーをチェックしなければ

無駄なCT検査を減らせる可能性が

高くなりますよね。

 

もちろん使い方に注意があります。

あくまでERレベルで用いるものなので、

病棟や術後の患者さんには使えません。

 

そしてもう一つ、このPERCには弱点が

あります。

 

そう、50歳以上ならやっぱり

Dダイマーをチェックしなければ

いけないことになります。

 

そして高値なら、結局は造影CTに

なってしまう・・・。

 

次回はこんな時にどうしたら良いかを

紹介します。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆第18回水戸医学生セミナー 

~内科と救急のエッセンスを体験しよう~

 

平成30年7月28日(金) 29日(土) 

2日間で開催します。

 

多発外傷患者が搬送されて来た時、

初めに何をしますか?

 

もし多数傷病者が発生する多重事故や

災害が発生した時、あなたが最初に

するべきことは何ですか?

 

大学では教えてくれない現場での対応を、

この「究極の体験型セミナー」で

身に付けてください!

 

現在参加者受付中です。

すでに 残り4名 となりました!

詳細はこちらから

http://www.mito-saisei.jp/index.html

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

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メディカルラリーことはじめ

2018.06.02
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

あなたはメディカルラリーを知って

いますか?

 

医学生のあなたはメディカルラリーなんて

聞いたことが無いかもしれませんが、

水戸医学生セミナーの参加者が一番

悔しがって、リベンジを心に誓う(笑)のが

このメディカルラリーです。

 

今では、救急科の先生たちや救急隊が

参加するメディカルラリーは国内各地で

行われています。

 

じつは、日本でのメディカルラリーは

2002年に開催された大阪の千里メディカル

ラリーが日本で最初のラリーでした。

 

なぜ日本国内でラリーが開催されるように

なったのか?

 

これには当院の前救命救急センター長である

須田先生が深く絡んでいます。

 

須田先生は、とっくに還暦を過ぎていて

救命救急センター長も現在のセンター長に

譲られました。でも、今日もドクターヘリに

乗っている筋金入りの救急医です。

何度かテレビでも紹介されたことがある

ので、もしかしたらご覧になった方も

いるかもしれません。

 

当初は麻酔科医として、その後は救急医

としてお仕事をされていましたが、海外で

メディカルラリーなるものがあると聞いて、

2001年に他の2人のドクターと参加しました。

 

そのラリーはメディカルラリーの元祖と

呼ばれるもので、今から20年前の

1997年からチェコで開催されている

「Rallye Rejviz(ラリー・レビー)」です。

 

須田先生らは、この大会に日本から初めて

参加したのですが、結果は散々なもの

だったそうです。

 

例えば車で指定された場所に行き、

そこで「あの建物の中で何かあるぞ」

と言われ、そのまま入った途端に銃で

撃たれてすぐにゲームオーバーになったり、

診断を付けることに気を取られ過ぎて

周りの状況が把握できず時間切れなど、

大会スタッフから

「何しに日本から来たんだ?」

と言われたそうです。

 

安全確認をしないで救急活動を始めては

ダメという基本が頭に無かったり、

院内の救急室と同じ感覚で野外での活動を

したりと、須田先生らはかなりショックを

受けたそうです。

 

でも、実際の車がひっくり返してあるなど、

町中がステージになっている臨調感

いっぱいのラリーは非常に楽しかった

そうです。

 

それから日本に帰ってきて、一緒に参加した

先生方と国内でラリーを開催したいと意見が

まとまり、翌年の千里メディカルラリー

開催に至ったという話です。

 

水戸医学生セミナーのメディカルラリー

では、当初は須田先生にシナリオを作って

いただいていました。ある意味、日本初の

メディカルラリーの流れをくむ由緒

正しい(?)メディカルラリーと言えます。

そして国内唯一の医学生限定メディカル

ラリーでもあります。

 

ぜひ、あなたもメディカルラリーに

挑戦してください!

 

過去の参加者の感想は

↓↓↓

・メディカルラリーは初めてだったが、

 机上で学んだ知識を実際に活かすことの

 難しさを感じた。

・初めてのラリーで、患者さんを助けられ

 ませんでしたが、とても楽しかったです。

 またリベンジしたいです。

・打ちのめされました・・・。

・実際の災害現場を模して体験することで、

 いつかこの場を経験した時にしっかり

 判断して適格な指示をできるように

 したいです。

・知ることと実践することは、違うなぁ

 と思った。

(第17回参加者)

 

・難しかったけれどとても勉強になり

 ました。実際に動いてみる経験が

 できて良かったです。

・現場に出たときに自分がどのような

 問題に直面するのかを知るための

 良い機会だった。

・ラリーでも、少しでも不安などがあると

 適切な判断、処置を選択できないことが

 よくわかったので、これからの勉学の

 モチベーションにしたい。

・緊張性気胸の方を救命できてよかった

 のですが、実際の現場でこの反省を

 活かせるように一層勉強に励みたいです。

(第16回参加者)

 

詳細はこちらから

http://www.mito-saisei.jp/index.html

 

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療や身体診察を通した内科診断学、

言うなれば臨床における「動」と「静」を

学べる究極の「体験型セミナー」です。

 

現在参加者募集中です。

定員まであと4名となりました。

すぐにお申し込みください!

 

第18回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

entry@mito-saisei.jp

 

メールには

・お名前

・大学名および学年

・住所

・携帯電話(前日や当日の連絡先)

以上を必ずご記入ください。

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。

 

(編集長)

第16回セミナーの一コマ

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