臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
PHSを減らすコツ・・・食事とクスリ
10月になり1週間が過ぎました。ローテーションが変わって、新しい診療科のことを覚えるのに精いっぱいだと思います。
編集長自身の経験でも、研修医たちを観察していても、ローテーションが変わると、慣れるまでには2週間ほどかかります。最初の週は何が何だか分かりませんが、2週目にはすこし動きもわかってきて、3週目には自分で先を読んで行動できるようになるはずです。焦らずに頑張ってください。
さて、そんな慣れない状況なのに、PHSには病棟の看護師から連絡がじゃんじゃん入ってきます。仕方ないとあきらめるのは簡単ですが、減らせるものなら、減らしたいですよね。今回は、そんな時に役立つコツを伝授しましょう。
看護師さんが、必ず確認してくる2つのポイントがあるのを知っていますか?・・・そう、食事とクスリです。
・検査や手術前に食事を止めるのか?
・いつ再開するのか?
・同様にクスリは飲ませていいのか?
・中止するのか?
看護師は、ここを必ず確認してきます。逆に考えると、この点を指示簿に明記しておけば、PHSが鳴る回数は確実に減らせます。
あなたは食事とクスリの指示を忘れないようにしてください。
(編集長)
PICC前にエコーで予習♪
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
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6月21日に開催されたレジナビFairでの紹介動画(11分)を、こちらからご覧いただけます。ぜひご覧ください!
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医者がかける一言
だいぶ以前の話ですが、開業医の先生から紹介された患者さんが亡くなられました。それから少したってから、患者さんの奥様がわざわざ編集長の外来にお越しになりました。
奥様の話の中で、
「(紹介してくれた)先生もお葬式に来てくれて、主人の顔を眺めながら『とってもきれいにしてもらいましたね』、『あの病院におねがいすると、亡くなった時もとても良く対応してくれるんです』と言ってもらいました。どうか看護師さん達にもお礼を言っていただけますか」
と言われました。
編集長は患者さんのお葬式に参列したことはなかったので、その先生が患者さんのお葬式に参列したことも驚いたのですが、ご家族にこのように声をかけていたのには、もっと驚きました。そして、この先生の一言でご家族がすごく安心されたので、わざわざ病院までお礼を言いに来てくれたのではないかと思いました。当時の編集長にとって、我々の発する一言が家族のこころに深く残るのだと、すごく印象に残ったエピソードでした。
病院で亡くなりそうな時や死亡確認をする状況にはいろいろあるので一概には言えませんが、ドクターのちょっとした一言で、家族もホッとした表情を見せてくれます。逆に、かえって不安をあおってしまうこともありえるので、十分心して対応しないといけません。
当院でも、担当の患者さんが亡くなった時には、研修医に死亡確認をしてもらいます。もちろん指導医がそばについているのですが、実際その場になると、うまく言葉が出てこないものです。
こんな時のために、指導医たちのセリフをよく聞いておきましょう。そして、自分なりのセリフを考えておいてください。最初から気の利いたことを言う必要はありませんが、決して事務的な感じにならずに丁寧に対応すれば、ご家族にも気持ちが伝わるものだと思います。
(編集長)
NPPVの装着は手際よく♪
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感染は今みえるところだけ?・・・松永先生の感染症カンファ
維持透析中の患者さんが、腰痛と発熱でER受診しました。発熱以外のバイタルは問題なく、MRIで化膿性脊椎炎と診断され、血培を取って抗菌薬治療目的に入院となりました。血液培養の結果はMSSA。抗菌薬の感受性も当たっているので安心していましたが、数日して脳出血を起こしてしまいました。
何が起こったのでしょうか?考えてみてください。
↓
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当院の研修医には繰り返していますが、化膿性脊椎炎や椎間板炎を見た時はその背後に感染性心内膜炎(IE)が隠れていないか探しに行く必要があります。この症例はIEがあって、IEの合併症の一つである細菌性動脈瘤が頭蓋内にできてしまい、それが破裂しての脳出血でした。
9月に開催された松永先生の感染症レクチャー@Zoomでも、感染は今見えるところだけ?と立ち止まって考える必要性を教えてもらいました。以下は、松永先生のスライドからです。
感染症を見たら
1. 原発性・・・例えば肺炎
2. 二次性
a)近傍:解剖学的に隣接しているところからの波及
縦隔炎 ← 傍咽頭間隙 ← 齲歯
頸部リンパ節炎 ← 齲歯
眼窩蜂窩織炎 ← 副鼻腔炎(←齲歯)
髄膜炎 ← 副鼻腔炎(←齲歯)
腹腔内膿瘍 ← 虫垂炎穿孔、憩室炎、PIDなど
膿胸 ← 肺炎
b)遠隔 血流にのって生着
脊椎炎 椎間板炎 ← IE、カテ感染、シャント部感染
腸腰筋膿瘍 ← IE
あなたも、何か背後に隠れていないか、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
(編集長)
こちらは髄膜炎のスライド
これも大事ですよ♪
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