臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

患者さんに言ってはいけないNGワード

2024.04.06
カテゴリー: 初期研修

今回も新J1のオリエンテーションで話した話題からです。

 

これも編集長が毎年話しているネタですが、患者さんに言ってはいけない3つのNGワードを伝授しました。このNGワードは、編集長自身の反省や、他の先生の失敗から導き出されたものですから、あなたにも絶対役に立つはずです。

 

そのNGワードは次の3つ

 

「なんでもっと早く(病院に)来なかったの?」

「なんでこんなことで(病院に)来たの?」

「まあいいか」

 

患者さんには、いろいろな人がいますが、大多数の人は受診するのをためらっています。「こんなことで受診していいのか?」「医者に何を言われるんだろう?」と思いながらも、「でも、やっぱり心配」と思って病院に来るわけです。

 

我々だって詳細に問診をして、検査をしたうえで診断を付けるわけですが、医学的知識がない人に「なんでもっと早く・・・」と言ってもしょうがない訳です。こんなことを言われたら、患者さんは自分自身を責めて、不安に拍車をかけるだけ。

 

同様に、「なんでこんなことで・・・」と言われても、やっぱり不安だったから受診したわけです。もっと寄り添う言葉が必要です。

 

そして、「まあいいか」は手を抜いたり、まじめに取り組んでいないと取られることがあります。

 

これらのNGワードは病棟でもERでも、つい口に出てしまわないように注意してください。 

(編集長)

OJTの一コマ

(お互いに採血の練習)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

病院見学の申し込みはこちら

 

 

初期研修のテーマ

2024.04.04
カテゴリー: 初期研修

新J1は今日も各部署からのオリエンテーションとJ2とのOJTで1日を過ごし、明日からの病棟デビューに備えていました。さて、今回はオリエンテーションで編集長が新J1たちに話した話題を紹介します。

 

まず新J1にこんな質問をしてみました。「初期研修の2年間の大きなテーマは何でしょうか?」あなたもちょっと考えてみてください。

水戸済生会のプログラムだけでなく、各研修病院のプログラム冊子を見てみると、「理念」とか「目標」が書いてあり、その中には医師の「プロフェッショナリズム」とか「人格の涵養」といったワードが書かれていますが、編集長は初期研修の大きなテーマは「プライマリケア」だと考えています。

 

「プライマリケア」と言っても奥が深いですし、どこまでをプライマリケアと定義するかはここでは取り上げませんが、例えば「息が苦しい」と訴える人に「呼吸器内科を受診して下さい」と言うのではなく、まず喘息?COPD?心不全?それとも貧血?などと鑑別を考えながら話を聞いてみる、そのうえで適切な診療科にお願いすることが「プライマリケア」の第一歩だと思います

 

この「プライマリケア」がテーマになっているので、内科、救急、外科、小児科、産婦人科、精神科、地域といった多くの診療科が必修ローテになっている訳です。

 

これらの必修ローテは編集長的には良いことだと思うのですが、好きではない診療科のローテはあまり研修に気合が入らないと思いますし、特に希望の診療科が決まっている人にとっては、タイパ重視の風潮があるご時世で、余計なローテは回りたくないと考えるのも良く理解できます。

 

ただ、医学生の時と初期研修で大きく異なるのは、患者さんに対して実際の医療行為を自分で行うことで、講義や実習では分からなかった、自分の興味や向き・不向き、診療科のリズム感が理解できるようになります。そこで新たに興味や関心がわいて、当初志望していた診療科とは別の診療科に進んだ先輩たちを何人も見てきました。

 

さらに、コロナの影響で本来のカリキュラム通りに十分な臨床実習ができず、全ての診療科を回った訳でもありませんから、初期研修を含めて一度も経験したことの無い診療科はずっと経験しないので、苦手意識を持ったままになります。

 

たとえローテした診療科に興味や関心を持てなかったとしても、そこで出会った指導医やスタッフをきっかけに後々のキャリア形成に思わぬ効果があったりもします。自分の考えだけでローテを決めれば合理的に思えるかもしれませんが、必修ローテは「自身の合理性を越えた機会提供の場」と捉えてみると初期研修も面白くなるかもしれませんよ。

(編集長)

総合内科のカンファの一コマ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

病院見学の申し込みはこちら

 

 

新年度がスタートしました!

2024.04.02
カテゴリー: 初期研修

いよいよ新年度がスタートしました。

 

新型コロナが5類になってから初めての4月ですが、当院でも昨日4月1日に入職式や合同オリエンテーションを開催し、新J1の11名(当院マッチング10名と筑波大のたすき掛け1名)がそろって参加してくれました。そして4月4日まで初期研修向けのオリエンテーションとOJTが続いて、病棟デビューは5日の金曜日の予定です。ちなみにOJTでは、J2の先輩たちから電子カルテの使い方や採血、ルート確保などの指導を受ける予定です。

 

新しい環境で、いろいろストレスもあるかもしれませんが、一つ一つ毎日の仕事(=研修)に取り組んでいきましょう。

 

ところで、学生のときと違って最初の大きな壁が、採血などの医療行為と看護師さんとのコミュニケーションになると思います。採血などは手技の習得はもちろんですが、その前の検体のオーダーや採血する際の準備、採血後の検体の流れなど、全体像も把握しておきましょう。看護師さんは初めのうちは怖いかもしれませんが(笑)、決してそんなことはありません。大事なパートナーですのでRespectの心をもって話しかけるのがコツだと思います♪

(編集長)

入職式の一コマ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

病院見学の申し込みはこちら