臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
「どこで?」「何が?」・・・松永先生の感染症カンファより
松永先生の感染症カンファからイイところを
紹介しています。
前回は感染症診療の流れのスライドを紹介
しました。ずっと変わらない重要スライド
です。
感染症というと、発熱時に抗菌薬を選択する
作業というイメージを持っている人も多い
かもしれません。
でも、本当に感染症なのか?まずは診断を
付けるところからです。
感染症診断は一言で言うと、
「感染症ならば必ず燃え盛っている現場が
ある。そこを探すことに尽きる」
と松永先生は言い切っています。
そして、ここでのキーワードが
「どこで?何が?」 です。
どこで?(=感染巣)
何が?(=微生物)
をおさえることで、
感染巣が分かれば、起炎菌も絞られる。
逆に微生物が分かれば、感染巣も
絞られます
では、どこを探せばいいのか?
まず考えるべきは3か所+α
それは肺、腹部、尿路に加えて、
人工物(CVカテーテルなど)や皮膚(創部)
さらに中枢神経系(髄液) です。
そして、何が(=微生物)をおさえるには?
検体採取、そしてグラム染色と培養ですね。
では、ここで問題です。
あなたの担当患者さんが発熱した場合は、
まず、何をやったらいいでしょうか?
もちろん問診や身体診察は当然ですが、
Fever work-upとして
血培(2セット)、尿培、血液検査
尿検査(定性・沈査)、胸部レントゲン
はチェックするようにしましょう。
発熱しているから抗菌薬を開始する、
CRPが高いから抗菌薬を開始する
のではなく、どこで?何が?を
常に考えて対応しましょう。
(編集長)
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◆5月は徳田安春先生です!
おなじみの徳田先生のカンファ
昨年度は4回もお越しいただきました。
今年度第1回目が下記日程で開催されます。
平成30年5月29日(火)11時~
*日程が変更となりました
いずれも院外からの参加を歓迎します!
参加を希望される方はこちらにご連絡ください!
↓
http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは
こちらからご連絡ください。
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