臨床研修ブログ

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病棟で問診する際のコツ  その1

2018.04.07
カテゴリー: 初期研修

あっという間に1週間が過ぎましたね。

担当患者さんも割り当てられたけど、

全然把握できない・・・、というあなた。

心配いりません。最初からできる人は

ほとんどいません。

 

大きく環境が変わったばかりですので、

あせらずにやっていきましょう。

 

さて、病棟では担当患者さんのところに

行って話を聞きますよね。

 

病歴、既往歴、生活歴などなど

高齢者の場合は、家族の状況や

介護保険の有無、現在利用している

介護サービスを把握することも大事です。

 

でも、何となく話しにくい、うまく聞き出せない

なんてことがありますよね

 

患者さんや家族から話を聞きだす時は

どんなことに注意したら良いでしょう?

 

ここでは病棟での問診のコツを紹介

しようと思います。

 

1.挨拶と自己紹介

病棟に入院してきた患者さんのところへ

行ったら、まずは挨拶です。

 

「こんにちは。入院中に□□先生と一緒に

担当します研修医の○○です。」

 

この時に患者さんの名前を確認すること。

編集長も話していたら、じつは全然別の

患者さんだった、という経験があります。

特に慣れていない時ほど注意しましょう。

 

また、そばに家族がいれば家族にも

挨拶すると同時に、患者さんとの関係を

聞いておきます

 

「失礼ですが、ご関係は?」と言えばOK

 

例えば奥さんだと思っていたら、

奥さんは亡くなっていて、年の近い妹さんが

一緒に来ていたなんてこともあります。

 

家族のことは後で聞こうと思っても、

何となく聞きにくくなるので、最初の時点で

聞き出しておくのがポイントです。

 

2.患者さんの状態を尋ねる

病棟には、基本的に具合の悪い患者さんが

入院してきます。そこで、いろいろ問診する前に

 

「今のお加減はいかがですか?」

「少し話を伺ってもいいですか?」

 

と一言尋ねてください。

 

もちろん検査入院などでは体調も悪くない場合も

ありますが、外来受診から入院までの間に

状態の変化がないかを、最初に聞いてください。

 

その後で「今日はどうしましたか?」など、

患者さんが自由に話せるような質問から

始めて、最初の数分間だけでも、

こちらから言葉を挟まずに聞くことに

徹しましょう。

 

続きは次回に 

(編集長)

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◆山中克郎先生の講演会

 

ドクターGにも出演されたことのある

諏訪中央病院総合内科の山中先生が

初めて当院にお越しになります。

 

ベッドサイドと研修医向けの講演を予定

しています。院外からの参加も歓迎します!

 

平成30年4月13日(金)14時~

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

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