臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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”おめでとう”と声をかけることのできる仕事・・・産婦人科研修

2021.06.01
カテゴリー: 周産期センター

チームさんばです。新年度を迎えてから早くも2ヶ月たちました。今年働き始めた先生方も徐々にリズムをつかめるようになってきたかと思いますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今回は、初期研修2年目で2ヶ月の研修をしてくれた先生から感想をいただいたので、ブログに載せさせていただきます。当院での実際を感じてもらえたら嬉しいです。

(チームさんば)

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今年4月から2カ月間、産婦人科にて研修させていただいたJ2のKです。私は筑波大学附属病院の研修医ですが、水戸済生会総合病院の産婦人科は主に産科をメインに扱っているということでぜひその現場を見たいと思い、研修先として選択しました。

 

実際の研修では、主に入院症例を担当しました。当院の周産期センターでは、近隣のクリニックから紹介されたハイリスクの症例を扱っており、骨盤位、双胎妊娠、既往帝王切開後妊娠などの予定帝王切開のための入院だけでなく、切迫早産や妊娠高血圧症候群、分娩後異常出血など、他院からの母体搬送も積極的に受け入れており、2カ月間の研修期間でも数多くの搬送症例をみることができました。また入院症例だけでなく、火曜午後の胎児外来や金曜午後の1カ月健診外来など、外来見学の機会もありました。

 

当直については、産婦人科研修中は産婦人科の当直に入ることになります。病棟からのファーストコールが自分になりますが、必ず上の先生方が一緒に当直に入るので分からないことはすぐに相談できる体制でした。当直中、夜間の緊急帝王切開にも参加することもありました。

 

研修で何よりも印象に残っているのは自分が執刀した手術です。2カ月間で帝王切開術2件、腹式卵巣摘出術1件を執刀させていただきました。帝王切開術については、昨年1度執刀した経験がありましたが、期間があいていたこともあり、再度手術の手順を復習し挑みました。

 

執刀までに何件もの帝王切開を見させていただきましたが、いざ自分がやるとなると思ったようにスムーズできず苦戦してしまうこともありました。しかし、先生方に丁寧にご指導いただき、無事に手術を終えることができました。卵巣摘出術については、初めて執刀する手術で不安もありましたが、ご指導いただきながら予定通り手術を終えられました。初期研修中に助手として参加する手術は数多くあると思いますが、自分が執刀する機会はなかなかないため、非常に貴重な経験となりました。

 

2カ月間でたくさんの新たな命の誕生の瞬間に立ち会うことができました。何度見ても感動すると同時に、“おめでとう”と声をかけることのできる仕事はいいなあと実感しました。 

 

終わってみるとあっという間でしたが、数多くの産科症例をみることができ、非常に濃い充実研修となりました。最後になりましたが、親切丁寧な指導をしてくださった先生方にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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