臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
こんな時、あなたはどうしていますか?
担当患者さんのCT読影レポートを読んだら
「悪性腫瘍の疑い、精査をお願いします」
とコメントが書いてあった。
心不全で入院したけれど、貧血があるので
原因検索目的に内視鏡をやってみたら
癌が見つかった。
臨床では、こんな状況によく遭遇します。
他にも、患者さんに悪い知らせを
伝えなければいけないことが多くあります。
たとえ指導医から患者さんに説明して
もらったとしても、その後もあなたは
患者さんのところへ行きますよね。
こんな時、あなたは患者さんと
どうに接して、何を話せばいいでしょう?
あなたは考えたことがありますか?
最悪なのが、患者さんのところに
行かなくなること。あなたが患者さんから
逃げてはダメです。
何となく嫌だなと思いながら患者さんの
ところに行っても、全く話題に触れない
訳にも行きません。さらに、あなたが
逃げ腰になっているのはすぐに
わかってしまいます。
大事なことは、話しにくい話題から
逃げないことです。
患者さんが話したくないことを
無理に話題にすることはありませんが、
ほとんどの患者さんは話をしたがって
います。
そう、いろいろ質問したいことがあるし、
自分の話を聞いてもらいたいのです。
まずは、あなたが逃げないで聞く
という心のスイッチを入れましょう。
と同時に、いくつかのポイントを抑えると
患者さんに安心感を持ってもらえます。
今回は2つのポイントを紹介します。
まず、患者さんと話す環境を整えましょう。
そして患者さんの話を聞く時の態度に
注意しましょう。
具体的には
・ベッドサイドであってもプライバシーに
配慮し、座って目線を患者さんの
高さに合わせる。
・医療者側は急いでいるそぶりを見せない。
・あなたが一方的に話すのではなく、
患者さんがどう思っているのか?
どう感じているのかを話してもらう。
そのために患者さんが話す時は、
あなたは黙って聞きましょう。
・聞いている間は、うなづいたり、微笑み
ながら、「フムフム」や「それについて
もっと教えて」など、患者さんが話を
しやすいように相槌を入れましょう。
・患者さんが話したことに無理にコメント
したり、励ましたりする必要はありません。
患者さんが話した言葉を、オウム返しの
ようにあなたが繰り返してみましょう。
こうすることで患者さんは話を聞いて
もらえていると感じます。
悪い知らせを伝えるのも私たちの役目です。
今回の内容は以前に紹介した
CLASSプロトコールの一部です。
悪い知らせを伝える時に役立つ内容が
ありますので、ぜひご覧ください。
↓
目線を患者さんの高さに合わせて!
(編集長)
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