臨床研修ブログ
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紹介状を書く時(3)・・・転院を依頼する時
今回はリハビリ目的に転院を依頼する時の紹介状を考えてみましょう。
紹介状を書く時のポイントは誰に宛てて書いているのかをはっきりさせることですが、今回の場合は、転院を引き受ける病院のドクターや看護師に対して紹介状を書くことになります。
例えば、脳梗塞の患者さんや高齢者など、自分が担当した患者さんがリハビリ目的に転院する時に、相手はどんな情報が必要かをちょっと考えてみてください。
この場合、入院中の経過は入院サマリーのようにあまり詳しくは必要ありません。むしろ大事なのは、現在のADLはどの程度で、リハビリのゴール(例えば、車いす移乗が出来るようになって、トイレも軽介助でできるなら自宅に戻るなど)をどこに設定しているのか?を必ず含めた方がいいと思います。
リハビリという言葉のイメージから「リハビリすればすっかり元通りの生活ができるようになる」と勝手に解釈している家族がいたり、私たち医療関係者の見通しと本人や家族の希望に大きなギャップがあることもあります。ですから、入院中からリハビリのゴールをどう設定するか本人と家族とでよく話をする必要がありますし、状況によっては両方を記載したほうが良いかもしれません(例えば、「自立歩行は困難が予想されますが、ご本人とご家族は、そこを目標と考えており、リハビリに意欲的です」など)。
ADLも以前に紹介したDEATHとSHAFTTを参考にするとよいでしょう。
他に併存疾患の状況(安定しているのか不安定なのか?)や、内服薬も必須です。内服薬は高額なものが含まれていると転院を断られる場合があるので、ケースワーカーなどを通して事前に確認が必要です。併存疾患の状況が不安定な場合は悪化した際の具体的な対応(内服薬の調整や紹介元への転院や外来受診など)を記載しておくと丁寧です
(編集長)
夕回診前のミニレクチャー
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