臨床研修ブログ

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患者さんへの挨拶。その次は?

2025.09.04
カテゴリー: 初期研修

ERでも病棟でも、患者さんから話を聞く時や診察する時に、あなたは患者さんの名前や生年月日を確認して、「こんにちは、研修医の○○と言います。よろしくお願いします。」と、まず挨拶して名乗りますよね?

 

では、挨拶した次に、あなたは患者さんにどんなことを言っていますか? ちょっと今日の病棟のことを思い出してみてください。

もしかして、いきなり「普段のお薬はどこでもらっていますか?」とか、「いつから痛かったんですか?」など、指導医から聞いて来いと言われたことを聞いていませんでしたか? それって患者さんはどう感じたでしょうか?

 

実はだいぶ昔の話ですが、編集長が病棟の患者さんのところに行って、話を聞いて立ち去ろうとしたら、こんなことを言われました。

 

「聞きたいことだけ聞いたら、さっさといなくなるんだな」

 

そう、こちらの聞きたいことを矢継ぎ早に質問して、それが終わればさっさと立ち去ってしまう。患者さんからすれば、いきなり来て、文脈のよくわからない質問をされて、いったい何の意味があるのか?何しに来たのか分からない、というのが正直なところでしょう。

 

当時の編集長には、患者さんからのこの一言はかなり深く刺さりました。

 

どうして挨拶の後に、「今つらいところはどこですか?少し話を伺えますか?」「腹痛で来院されたと聞いたのですが、今はどうですか?」 「今、胸の感じとか息苦しさとかはないですか?」というように、患者さんをいたわる言葉をかけなかったんだろうと反省しました。

 

そして今でもこのことは気を付けています。挨拶の次に具合を尋ねたり、いたわる一言があるだけで、患者さんは間違いなく安心してくれますし、その後の話もスムーズになります。ぜひ、あなたも今日からやってみてください。

(編集長)

 

ERでの診察後

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