臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

【本日より受付開始】 第20回水戸医学生セミナー

2019.06.03
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

お待たせしました!

お知らせしていた

第20回水戸医学生セミナーの

募集を開始します。

 

この水戸医学生セミナーは、

水戸済生会総合病院と水戸協同病院との

共催で10年前から年2回のペースで開催

している、究極の「体験型セミナー」です。

 

大学の授業では体験できない、

内科と救急のエッセンスを盛り込んだ

「水戸医学生セミナー」は、全国の大学から

のべ170名以上の医学生に参加いただいて

おり、リピーター参加者もいるなど、

あなたにも満足してもらえること

間違いなしです!

 

内容は内科における鑑別疾患を

ベッドサイドでじっくり考えてもらうことと、

救急における迅速な初期対応の重要性を

理解してもらうメディカルラリーで構成され、

あなたが初期研修で現場に出た時の

臨調感をそのままに体験できる、まさに

究極の「体験型セミナー」と言えるものです。

 

内科は水戸協同病院総合診療科スタッフが、

救急は水戸済生会病院救急科スタッフが

中心となって両病院の研修医とともに

皆さんをサポートします!

 

開催要項

【日程】

 令和元年8月2日(金)、3日(土) 1泊2日

 

【場所】 

水戸済生会病院と水戸協同病院  

宿泊は水戸市内のビジネスホテルを予定

 

【対象】 

全国の医学部 4年生、5年生、6年生 

計12名

 

【内容】 

1日目午前  

水戸済生会総合病院でのICLS

およびJATEC、MCLSの講習

 

1日目午後  

水戸協同病院での内科ラウンド、

症例検討会

       

2日目午前  

水戸済生会総合病院での

ミニメディカルラリー

 

2日目午後  

セミナーのまとめ

 

【費用】

宿泊費およびセミナー中のお弁当は

当方で負担しますが、当院までの

往復の交通費はご負担ください。

 

今回も参加者特典を準備しました!

何枚あっても困らない、

水戸済生会のオリジナルスクラブを

プレゼントします!!

 

さらに6月17日(月)の24時までに

お申し込みいただいた方には、

期間限定で特別にスクラブに

あなたの名前を刺繡でお入れします!

 

なお定員になり次第

締め切らせていただきますので、

どうぞお急ぎください。

 

 

第20回水戸医学生セミナーの

申込みは、水戸済生会総合病院の

リクルートサイト

https://recruit-mito-saisei.jp/

にアクセスして、イベント申し込み

フォームより、必要事項を明記のうえ

お申し込みください!

 

参加した医学生の感想は・・・・

 

・1日目の講習で勉強したことを、

 メディカルラリーで実際に体を使って

 体験する形式は、とても頭に入り

 やすかったです。

・多くのスタッフの方のお陰で、大変

 実践的なシーンでの医療を体験する

 ことができました。とても難しかった

 ですが、経験したことが全て脳裏に

 刻まれました。

・普段の実習ではやらないような

 身体所見をじっくりと鑑別を考える

 という機会で、とても楽しく勉強に

 なりました。先生方からのFeedbackが

 すばらしかったです。

・身体診察だけで分かることがたくさん

 あることを実感できた。

(第17回参加者)

 

・(水戸協同病院でのPhysical examination

  roundで)自分が如何に病態~症状~

 検査・所見の結びつかない勉強をして

 いるか痛感しました。

・非常にわかりやすい、また内容の濃い

 2日間となり、大変うれしく思っています。

 ありがとうございました。

・実際に動きながら考えることの難しさを

 感じました。頭も体も同時に動かせる

 ようシミュレーションをすることの重要性を

 感じることができました。

・難しかったけれどとても勉強になりました。

 実際に動いてみる経験ができて良かったです。

・現場に出たときに自分がどのような問題に

 直面するのかを知るための良い機会だった。

(第16回参加者)

 

あなたの参加をお待ちしています!!

 

第20回水戸医学生セミナーの申込みは

水戸済生会総合病院のリクルートサイト

からお願いします!

https://recruit-mito-saisei.jp/

 

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【明日から募集開始】 第20回水戸医学生セミナー

2019.06.02
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

お知らせしてきた

第20回水戸医学生セミナーの

募集を明日から開始します。

 

JATECやMCLSのエッセンスを

学んで、2日目のメディカルラリーに

ぜひ挑戦してください。

 

また、水戸協同病院での

Physical examination roundは

検査データや画像に頼りがちな

あなたにとって、強烈な印象を

残すこと間違いなしです。

 

参加者の感想は・・・・、

・はじめての参加で、はじめて知ることも

 多く、なかなか上手くできなかった

 のですが、先生方やチームのメンバーに

 教えていただいて、とても楽しく

 2日間が過ごせました。

・やっている最中はとても大変だったが、

 終わってみるととても楽しかった

・頭でわかっていても、いざ行動して

 みると思うようにできないことに

 気づかされました。

 

今回も特典を用意しています。

明日のブログ、病院HPをお待ちください!

 

開催要項

【日程】

 令和元年8月2日(金)、3日(土) 1泊2日

 

【場所】 

水戸済生会病院と水戸協同病院  

宿泊は水戸市内のビジネスホテルを予定

 

【対象】 

全国の医学部 4年生、5年生、6年生 

計12名

 

【内容】 

1日目午前  

水戸済生会総合病院でのICLS

およびJATEC、MCLSの講習

 

1日目午後  

水戸協同病院での内科ラウンド、

症例検討会

       

2日目午前  

水戸済生会総合病院での

ミニメディカルラリー

 

2日目午後  

セミナーのまとめ

 

【費用】

宿泊費およびセミナー中のお弁当は

当方で負担しますが、当院までの

往復の交通費はご負担ください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

その他、ご質問やお問い合わせは

こちらからご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/contact

 

◆感想やコメントはFacebookページから

お願いします!

https://www.facebook.com/mitosaiseikai/

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内科地方会で奨励賞をいただきました

2019.06.01
カテゴリー: 初期研修

5月に開催された内科地方会で開催され、

当院からJ2の武原先生が発表しました。

 

循環器領域の症例でしたが、

堂々としたプレゼンで、会場や座長からの

質問にも落ち着いて答えていました。

なかなか良い発表でした。

 

さらに、奨励賞までいただきました!

内科学会のHP

 

奨励賞までいただける機会は、

なかなかありません。

オメデトウございます!

 

 

地方会での症例発表は、多くの病院で

初期研修医のデビュー戦になることが

多いと思います。

 

忙しい中での発表準備は大変ですが、

・数多くの文献を集めて、

・スライドを作って、

・想定される質問を考えながら原稿を作る。

・時間内に終わるようにプレゼン練習をして、

・発表する

という手順は、これから何度もあるし、

数をこなすほど上手になります。

 

あなたもぜひ挑戦してください。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・

◆そろそろ募集開始です!

第20回水戸医学生セミナー

 

究極の「体験型セミナー」の募集が

そろそろ始まります。

このブログでご案内しますので、

どうぞお見逃しくなく!

 

◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

その他、ご質問やお問い合わせは

こちらからご連絡ください。

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どこまで分かるか、やったことはありますか?

2019.05.30
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

病棟からコールがあって、

「患者さんがおなかを痛がっています」

 

あなたは他にもいろいろやることが

あったので、とりあえずCTをオーダーして

画像を確認しました。

でも、腹痛の原因となりそうなものはなし。

腹腔内にフリーエアもないし、膵臓も

腸間膜脂肪織の異常も見当たらない

胆嚢も腫大していない。少なくとも

虫垂は腫大していなさそう。なんとなく

自信はないけど、大きな見落としは

していないはず。

 

あとから腹部の身体診察をしてみたら

患者さんはそんなに具合悪くなさそう。

よくよく聞くと、剣状突起のところを

押すと痛いので、気になって

看護師さんに言っただけ

 

身体診察をしておけば

わざわざCTを取る必要はなかった・・・。

あなたには似たような経験はないですか?

 

身体診察で全ての診断ができる訳では

ありませんが、鑑別診断をかなり絞り

込めます。そして検査の手間やノイズに

振り回されることなく診断に最短で

アプローチできる必須のスキルです。

 

水戸医学生セミナーの初日に水戸協同病院

で行われるPhysical examination roundは

実際に入院している患者さんに協力いただき、

ごく簡単な患者情報のみを与えられる

以外は、身体診察のみで診断を考える

というものです。

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に

取り組み、身体診察後の詳細なフィード

バックを受けると、もう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみでどこまで診断に

迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。

 

水戸医学生セミナーの募集がもうすぐ

始まります。しかも今回は記念となる

第20回目です。特典もあるので、

見逃さないようにご注意ください。

 (編集長)

 

水戸協同病院での症例検討の一コマ

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◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

その他、ご質問やお問い合わせは

こちらからご連絡ください。

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ちょっと想像してみて下さい・・・

2019.05.28
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

研修医になってもう3か月目に

なります。

 

何度かER当直もして、まだまだ

言われたことしかできないけど

なんとか毎回こなせるようになって

きました。

 

内科系の患者も、小児科の症例も

そして骨折など、ちょっとした

外傷の症例も経験したかも

しれません。

 

医学生のあなたも、来年の今頃は

きっとこんな状況になっている

はずです。

 

でも、ちょっと想像してみてください。

もし、あなたがER当直をしている時に

多発外傷患者が搬送されて来たら・・・。

しかも3人同時に搬送されて来たら・・・。

 

何から手を付けたらよいのか、

最初に何をすべきなのか、

あなたは準備が出来ていますか?

 

あなたが研修医となって当直を

するようになると、考えている以上に

外傷患者が来ます。

その多くは軽傷かもしれません。

でも、交通事故など重傷多発外傷も

搬送されてきます。

 

考えてみて下さい。

こんな時どうするか?

看護師さんたちに、どう動いて

もらったらいいのか?

 

こんな時に役に立つのがJATECです。

JATECはJapan Advanced Trauma

Evaluation and Careのことで

外傷患者への初期対応を定めた、

言ってみればACLSの外傷版です。

 

JATECを知っていれば、当直中に

重傷多発外傷患者が搬送されて来ても、

慌てることなく初期評価・初期対応が

出来ます。

 

もちろん看護師さんにもうまく仕事を

お願いすることが出来ます。

少なくとも外科医や上級医が来て

くれるまでの場をつなぐことができます。

 

ところが、JATECを受講しようと

思っても、定員が少なく開催も限られ

ており、何より受講料が少々高いので、

あなたが受講するにはハードルが高すぎ

ます。

 

でもご安心ください。

JATECのエッセンスを当院で学ぶことが

出来ます。

 

10年前から年2回のペースで開催

している水戸医学生セミナーでは、

第1回目からこのJATECのエッセンスを

講習に取り入れています。

 

座学だけでなく、2日目に行われる

メディカルラリーで実践することで、

確実に理解が深まります。

 

正式なコースではありませんが、

外傷の初期対応について基本を

知っているだけで、落ち着いて

行動できるようになります。

研修医として働き始めてから、

役立つことを実感できるでしょう。

 

そんなJATECのエッセンスを学べる

水戸医学生セミナーの募集が

もうすぐ始まります!

 

しかも今回は記念となる第20回目です。

特典もあるので、見逃さないように

ご注意ください。

(編集長)

海辺の現場にヘリ出動

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◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

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こちらからご連絡ください。

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【お知らせ】初期研修医の採用面接日程

2019.05.25
カテゴリー: 初期研修

そろそろ面接を受ける病院を

しぼりこんでいる時期でしょうか?

この時期は面接の掛け持ちなどで

忙しい人もいると思います。

 

また地元での研修を考えている

あなたは、夏休み中に効率よく

面接を受けておきたいですよね。

 

当院は原則として土曜日の午前に

面接日を設定していますが、

多忙なあなたの事情もよく理解

できますので、日程や時間に関して

遠慮なくご相談ください。

応募をお待ちしています!

 

<令和2年度採用 初期臨床研修医> 

募集人数】  

10名

 

【面接日】  

令和元年7月27日

8月10日

8月17日

8月24日

8月31日

*いずれも土曜日午前

 

【方法】   

小論文および面接  

 

詳細は病院HP

https://recruit-mito-saisei.jp/junior/recruit

をご覧ください。

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◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

その他、ご質問やお問い合わせは

こちらからご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/contact

 

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【お知らせ】病院サイトが新しくなりました!

2019.05.23
カテゴリー: 初期研修

このたび当院の臨床研修公式サイトが、

医師向けのリクルートサイトとして

新しくなりました!         

 ↓↓↓

https://recruit-mito-saisei.jp

 

ご覧いただけると分かりますが、

先輩研修医たちの写真が

多く使われていて、カッコいい

サイトになっています。

 

今後は、お問い合わせや採用情報、

医学生セミナーなどの申し込みは、

このサイトからとなります。

どうぞよろしくお願いします!

 

まだ出来立てホヤホヤですので、

検索エンジンでは表示されない

ことがありますので、ぜひアドレス

登録をお願いします!

 

https://recruit-mito-saisei.jp

 

なお、現時点で病院の公式サイトは

今までのままとなっていますが、

今後は病院本体と看護部のサイトも

新しくする予定です。

こちらもご期待ください!

 

 

*出来立てホヤホヤですので、

このサイトに関してお気づきの点が

あれば、こちらにご連絡いただくよう

お願いします。

 (編集長)

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◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

その他、ご質問やお問い合わせは

こちらからご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/contact

 

 

 

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化学的と物理的  松永先生の感染症カンファから

2019.05.21

60歳代の女性が発熱で入院。

CVA叩打痛と尿所見から

尿路感染症と診断しました。

 

尿培養と血液培養を採取後に

抗菌薬(CTRX)を開始。

 

培養結果は、尿も血液も素直な

E.Coliでした。感受性をみても

抗菌薬は当たっているはず。

 

なのに、解熱しないし、CRPも

良くならない。あなたには

こんな経験はありませんか?

 

今回は松永先生のカンファから

感染症治療の2つの軸を紹介します。

 

感染症治療=抗菌薬 

というイメージを持っている人は

多くいます。もちろん抗菌薬が

感染症治療の重要な位置を

占めているのは間違いありません。

 

そもそも、抗菌薬の役割は

微生物を「化学的に除去する」

ことですが、用量が少なすぎたり、

目的のところに十分到達しな

ければ効果は得られません。

 

こんな時に、二つ目の大事な

治療の軸があります。それは、

「物理的に除去する」ということです。

 

ドレナージや洗浄、切除(切断)、

人工物の除去など、外科医など他の

診療科とも協力して治療を行う必要が

あることを忘れてはいけません。

 

物理的に微生物を排除するのは

具体的に以下のようなものがあります。

 

-膿瘍

-「うっ滞性」感染症 

・胆石・腫瘍による胆道閉塞

 ⇒胆管炎

・尿路結石による尿路閉塞 

 ⇒尿路感染症

-人工物

・中心静脈ライン

・動脈ライン

・人工呼吸器    

・胃管

・尿カテ

・人工弁

・人工関節 など

-壊死組織

 

冒頭の症例は、腎周囲膿瘍を来して

いたため、単なる抗菌薬の点滴のみ

では改善に時間がかかった症例です。

幸いドレナージなどせずに、保存的

治療のみで治癒しました。

 

あなたも抗菌薬のオーダーをした

だけで安心してはいけません。

 

抗菌薬だけが感染症治療ではない

ことを忘れずに、化学的と物理的の

2つの治療の軸を忘れないように

しましょう。

(編集長)

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いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

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病院見学や、その他のご質問・お問い

合わせはこちらからご連絡ください。

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どこで? 何が? 松永先生のカンファより

2019.05.18

あなたがER当直をしていると

高齢の女性で、施設入所中の

患者さんが発熱を主訴に搬送されて

きました。血液検査ではWBCが1万、

CRPは18と炎症反応が上昇して

いましたが、それ以外は明らかな

異常はありません。尿所見は

白血球も細菌もなし、腹部は圧痛なし

でした。

 

胸部レントゲンは明らかな肺炎像は

ないけれど、施設のスタッフの話では

食事の際にむせこむこともあったらしい。

以前に肺炎で入院歴があるので、

今回もきっと肺炎だろう。

 

そう考えて、血液培養を2セット採取

後に抗菌薬(ABPC/SBT)を開始

しました。

 

よくありそうな症例ですよね。

 

ところが翌日に細菌検査室から

「4本中4本でグラム陽性球菌です」

と連絡がありました。

 

さらにその翌日には

「G群溶連菌(GGS)でした!」

こんな報告が届きました。

 

この症例の診断は、肺炎で良かった

でしょうか?

松永先生は「感染症診断の二つの軸」

を強調しています。

 

感染症を診断する時は、

同時に2つことを考えるということです。

 

その2つとは

感染巣(解剖学的診断)

起炎菌(微生物学的診断)

 

言い換えると、

どこで(Where?) 

なにが?(What?)

悪さをしているのかを考えましょう

ということです。

 

冒頭の症例は、血液培養からGGSが

検出されたら、「肺炎ではなさそうだぞ」

と違和感を持つ必要があります。

 

微生物学的診断(なにが?)はGGSと

判明しているので、どこを探すか?

 

GGSが起炎菌となりそうな臓器、

例えば口腔内、皮膚軟部組織、

血液を思い浮かべて探しに行きます。

 

この症例は、背部や臀部も含めて

皮膚軟部組織には異常なく、

感染性心内膜炎も否定されました。

最終的に口腔内の所見から

化膿性耳下腺炎と診断されました。

 

診断は違っていましたが、当初の

抗菌薬でカバーされていたので、

結果は同じだったかもしれません。

 

でも、もし感染性心内膜炎だったら、

中途半端な治療になってしまうことも

十分あり得ます。感染性心内膜炎の

再燃で再入院なんて経験したく

ないですよね。

 

感染巣が分かれば、起炎菌も絞られます。

微生物が分かれば、感染巣も絞られます。

 

どこで?(=感染巣) 

なにが?(=微生物)

をおさえながら診療に取り組んで

いきましょう!

(編集長)

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ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

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リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学や、その他のご質問・お問い

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【お知らせ】”茨城小児エコー合宿” 参加者募集

2019.05.16

お隣の県立こども病院からのお知らせです。

茨城県内の初期研修医を対象に、

小児のエコーを極めたいあなたに、

エコー合宿が開催されます。

 

合宿なので、たっぷりの時間を使って、

あなた自身がプローベを握ることが

できます。

 

すでに申し込みが始まっておりますので、

急いでお申し込みください!

 

(編集長)

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「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

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さらに直接、研修医から話を聞くのが

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想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

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