臨床研修ブログ

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喘息で用いられる生物学的製剤(1)・・・井上先生の呼吸器レクチャー

2026.03.21
カテゴリー: カンファレンス 内科

今月の初めに、山形大学の井上純人先生によるZoomレクチャーを開催しました。

 

井上先生は、山形大学医学部付属病院の病院教授として山形県の呼吸器内科をけん引してきましたが、新たに山形大学の医学教育学の教授に就任されました♪ 益々のご活躍を期待しています!

 

さて、当院でのレクチャーでは井上先生に喘息とCOPDの話をお願いしています。井上先生がいつも強調されていることですが、喘息やCOPDは、まだまだ診断されていない、治療されていない患者さんが大勢います。このブログでも過去に診断の流れなどを紹介してきました。

 

喘息診療実践ガイドライン2024

喘息の問診チェックリストは、こちらの記事

 

 

今回のレクチャーでは喘息の診断から治療までお話しいただきましたが、生物学的製剤の話が今までよりも多く取り上げられていたのでシェアします。

 

喘息治療の基本は吸入ステロイド(ICS)と気管支拡張薬(LABA、LAMA)です。急性増悪時にはステロイドの全身投与を行うことは、皆さんもご存じだと思いますが、実はたとえ短期間であってもステロイドの全身投与を繰り返すことで、骨粗鬆症や高血圧、糖尿病、肥満、白内障、胃潰瘍といった有害事象が増えることが分かっています。

 

そこで、ガイドラインでは「経口ステロイド薬は短期間の間欠的投与を原則とする。短期間の間欠投与でもコントロールが得られない場合は必要最小量を維持量として生物学的製剤の使用を考慮する」となっています。

 

実際のところ編集長がみている患者さんでも、呼吸器内科専門医に依頼して生物学的製剤を導入した人が増えており、ほぼ全員で喘息のコントロールが安定しました。

 

現在、喘息で用いられる生物学的製剤は5種類あります。

・抗IgE抗体 オマリズマブ(ゾレア®)

・抗IL-5抗体 メポリズマブ(ヌーカラ®)

・抗IL-5受容体α鎖抗体 ベンラリズマブ(フェセンラ®)

・抗IL-4受容体α鎖抗体 デュピルマブ(デュピクセント®)

・抗TSLP抗体 テゼペルマブ(テゼスパイア®)

 

次回から、それぞれの製剤の主な特徴を紹介していきます。

(編集長)

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