臨床研修ブログ

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膝の身体診察の型(2)

2026.03.14
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

第25回水戸医学生セミナーの1日目に、水戸協同病院で行った「膝の診察」の続きです。

 

膝の診察の流れは以下の通りでしたが、今回は後半の紹介です。

 ①視診

 ②膝蓋骨の触診

 ③膝関節可動域検査

 ④Lachman(ラックマン)テスト

 ⑤内反・外反ストレステスト

 ⑥膝蓋靱帯、関節裂隙の触診

 ⑦前方・後方引き出しテスト

 ⑧McMurray(マックマレー)テスト

 

⑤内反・外反ストレステスト

内反ストレステストで外側側副靱帯(LCL)の、外反ストレステストで内側側副靱帯(MCL)の損傷を評価します。患者さんの下肢をリラックスさせて、30度程度に屈曲します。内反ストレステストでは、片手を大腿下部から膝の内側を支えて、もう一方の手で足関節付近をもって内反ストレスをかけます。膝の動揺性や痛みの有無を見ます。外反ストレステストでは、この逆に片手を大腿下部から膝の外側を支えて、もう一方の手で足関節付近をもって外反ストレスをかけます。

 

⑥膝蓋靱帯、関節裂隙の触診

患者さんを仰臥位にして、膝を90度に屈曲させます。検者の体で患者の足を固定した状態で、両側の拇指で膝蓋骨の外縁、膝蓋骨下部から脛骨粗面につながる膝蓋靱帯を触診し、圧痛の有無を確認します。続いて、膝蓋靱帯の脇のくぼみを目印に触診すると関節裂隙があるので、これに沿って側方、後方を触診します。ここで圧痛がある場合には半月板損傷を疑います。

 

⑦前方・後方引き出しテスト

⑥の体位のまま、検者の両方の拇指を関節裂隙に置きながら、下腿を前方に引き出す動作を行います。前十字靭帯(ACL)の断裂があると、前方へのズレが大きくなります。同様に後方に押し出す動作を行い、後方へのズレが大きい場合は後十字靭帯(PCL)の損傷を疑います。いずれも左右を比べて評価します。

 

⑧McMurray(マックマレー)テスト

患者さんを臥位にして、検者の左手を患者の膝に当てながら最大屈曲位にします。右手を患者のかかとを持ちながら、外旋(患者のつま先を外側に向ける)させながら膝をゆっくり伸展させます。この時に痛みやキリック音、伸展障害がないかを確認します。同様に屈曲位から内旋(患者のつま先を内側に向ける)させながら膝をゆっくり進展させます。養成の場合は半月板損傷を疑います。

 

水戸医学生セミナーでは、参加者でお互いの膝を使って、この順番で診察の練習を繰り返しました。短時間の練習にもかかわらず、最後には全員ができるようになりましたので、あなたも挑戦してみて下さい!

(編集長)

 

女性陣もお互いに診察

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