臨床研修ブログ
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肺炎患者の対応・・・院内肺炎(HAP)その2
院内肺炎(HAP)の続きです。
HAPの治療の流れは、①重症度の判断、②敗血症の有無の判断、③耐性菌リスクの判断を行っていきますが、特に重症度の判断では、A-DROPではなくI-ROADと2つの重症度規定因子を用いて評価します。
では、③耐性菌のリスクはどう考えればいいのでしょうか?
成人肺炎診療ガイドライン2017では、次のようなものを、耐性菌のリスク因子に挙げています。
さらに考慮すべき起炎菌はとして、下記のようなものを挙げています。
こう考えると、「HAPだから、緑膿菌もカバーしなければ」というのは、必ずしも正しくありません。
さらに、現実問題として、緑膿菌やESBLを考慮して、ペネム系抗菌薬を最初から使ってしまうと、次の手がなくなってしまい、非常に困ります。
「HAPだから緑膿菌も、ESBLもカバー」ではなく、起炎菌は何なのか?ホントにカバーする必要があるのか?この点を意識しながら抗菌薬を考えてみてください。
次回はVAPを紹介します。
(編集長)
回診で質問されて考え中
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