臨床研修ブログ

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感染症Emergency・・・松永先生の感染症レクチャー

2023.09.14

本年度3回目の松永先生となる感染症レクチャーが開催されました。

 

今回のテーマは「感染症Emergency」でしたが、レクチャーの中から、いいところをシェアします。

 

Emergencyには色々な意味がありますが、感染症におけるEmergencyには

 

・時 間:経過が速い

・重症度:局所の問題(壊死など)

      全身の問題(循環・呼吸動態)

・部 位:局所(髄膜、咽頭周囲、眼窩など重篤な機能障害が残る)

      全身(Focus不明のSeptic shock)

 

といった、いくつかの意味があります。今回のレクチャーの大事なメッセージとしては

Emergencyであってもアプローチは基本通り」。つまり、この3つを押さえることが重要です。

 

診断の二つの軸:どこで?なにが?

治療の二つの軸:化学的と物理的

経過観察の二つの軸:全身か?局所か?

(クリックすると過去の記事にリンクしています)

 

でも、Emergencyですから診断と治療を同時に進めていく必要があります。さらに全身状態、すなわちバイタルの安定化は最重要です。

 

具体例として、

・壊死性筋膜炎

・ガス壊疽

・Toxic Shock Syndrome(TSS)

・MSSAの感染性心内膜炎

・髄膜炎性菌血症

・Postsplenectomy Sepsis(PSS)

・Ludwing angina(Orbital cellulitis)

・接合菌症

・髄膜炎

 

など多くの症例を提示しながらのレクチャーでした。

 

次回はこれら取り上げた中でも、おそらく遭遇する機会の最も多い髄膜炎について紹介します。

(編集長)

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