臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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感染症Emergency・・・松永先生の感染症レクチャー
本年度3回目の松永先生となる感染症レクチャーが開催されました。
今回のテーマは「感染症Emergency」でしたが、レクチャーの中から、いいところをシェアします。
Emergencyには色々な意味がありますが、感染症におけるEmergencyには
・時 間:経過が速い
・重症度:局所の問題(壊死など)
全身の問題(循環・呼吸動態)
・部 位:局所(髄膜、咽頭周囲、眼窩など重篤な機能障害が残る)
全身(Focus不明のSeptic shock)
といった、いくつかの意味があります。今回のレクチャーの大事なメッセージとしては
「Emergencyであってもアプローチは基本通り」。つまり、この3つを押さえることが重要です。
診断の二つの軸:どこで?なにが?
治療の二つの軸:化学的と物理的
経過観察の二つの軸:全身か?局所か?
(クリックすると過去の記事にリンクしています)
でも、Emergencyですから診断と治療を同時に進めていく必要があります。さらに全身状態、すなわちバイタルの安定化は最重要です。
具体例として、
・壊死性筋膜炎
・ガス壊疽
・Toxic Shock Syndrome(TSS)
・MSSAの感染性心内膜炎
・髄膜炎性菌血症
・Postsplenectomy Sepsis(PSS)
・Ludwing angina(Orbital cellulitis)
・接合菌症
・髄膜炎
など多くの症例を提示しながらのレクチャーでした。
次回はこれら取り上げた中でも、おそらく遭遇する機会の最も多い髄膜炎について紹介します。
(編集長)
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