臨床研修ブログ
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紫斑と感染症・・・松永先生の感染症レクチャー
本年度4回目となる松永先生の感染症レクチャーが先日開催されました。今回のテーマは「感染症Emergency」でしたが、その中から「紫斑と感染症」をシェアします。
感染症の際の紫斑の出現は、局所感染としても全身状態の表出としても重要で、Red Flag Signとして、警戒レベルを上げる必要があります。
まず、紫斑を生ずる感染症には
局所感染として
・紅丘疹:皮膚軟部組織感染
‐壊死性筋膜炎
‐ガス壊疽
全身状態の表出として
・紅丘疹:TSS
・点状出血
‐感染性心内膜炎
‐電撃性紫斑病(肺炎球菌、髄膜炎菌、ロッキー山脈紅斑熱など)
‐DIC
次に、急速に紅丘疹/紫斑を生ずる微生物
・壊死性筋膜炎
‐連鎖球菌
・典型的にはグループA連鎖球菌(GAS)
・GCS、GGS、GBSも起こしうる
‐好気性/嫌気性菌混合感染
・ガス壊疽
‐Clostridial infections
さらに、急速に点状出血/紫斑を生ずる微生物
・細菌
‐GPC:肺炎球菌、黄色ブドウ球菌
‐GNC:髄膜炎菌、淋菌
‐GNR:敗血症からのDICとして
‐非定型:リケッチア
‐嫌気性菌
・ウイルス
デング熱
・寄生虫
マラリア
これらを頭の中に入れておきながら、病歴と身体診察をしていきます。
病歴では
・病状進行の速さ
・皮膚所見と不釣り合いなほどの激しい疼痛
・基礎疾患(糖尿病、肝疾患、白癬)
・暴露歴
・外傷の有無、受傷機転
重症化の指標となる皮膚所見には
・点状出血
・紫斑
・水疱
・血疱
・壊死
・握雪感
・皮膚感覚障害
これらに注意しながら所見を取ります。
繰り返しになりますが、紫斑の広がりはRed Flag Signです!
感染による局所の所見なのか?全身の反応なのか?を意識しながら、病歴や身体所見を取るようにしてください。
(編集長)

レクチャーの後も症例相談
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