臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
「眠れない」と言われた時の対処法1
病棟にいると、患者さんから
「眠剤をください」と、よく言われ
ます。
患者さんからすれば、自宅と違って
眠れないとか、翌日は手術や検査
なので緊張してしまう、といったことで
眠剤を希望するのは、ある程度
やむを得ません。
そんな時に、病棟にあるいつもの
眠剤を処方していませんか?
眠剤にも、いろいろ特徴や
使い分けがあります。
そのあたりを研修医のヒロキが
記事にまとめてくれましたので
参考にしてください。
(編集長)
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睡眠障害
【不眠症の型】
一般的に不眠症は、
1)入眠困難型:布団に入っても寝付けない
2)中途覚醒型:途中で何度も目が覚める
3)熟眠感欠如型:ぐっすり寝た感じがしない
4)早朝覚醒型:朝早く目が覚める
の4型に分かれる。
最も多いのは、1)の入眠困難型であるが
いくつかの型が混在している場合が多い。
【初めにすること】
問診時には、睡眠のパターンや
身体疾患の有無(服用中の薬物を含む)、
生活習慣(アルコールやカフェイン摂取、
ニコチン、日中の活動量、昼寝など)、
寝室の環境、心因的要因などを明らか
にし、睡眠環境の調整を行ってみる。
【不眠症の薬物療法】
睡眠薬は半減期によって4つに分類される。
・超短期作用型 半減期 2- 4時間
(マイスリー、アモバン、ルネスタ、
ハルシオンなど)
短期作用型 半減期 6-10時間
(レンドルミン、リスミー、ワイパックス
エバミールなど)
中間作用型 半減期21-28時間
(ロヒプノール、サイレース、リボトリール、
ベンザリン、エバミールなど)
注:エバミールは短期作用に分類されるが、
半減期は中間作用型に近いので、
両方に載せています
長時間作用型 半減期36-85時間
(ドラールなど)
具体的には、1)入眠困難型には
超短期作用型・短期作用型を処方
一方で2)中途覚醒型、3)熟眠感欠如型、
4)早期覚醒型には、中間作用型や
長時間作用型を処方するとされている。
ベンゾジアゼピン系睡眠剤の他に
オレキシン受容体拮抗薬のベルソムラ、
メラトニン受容体拮抗薬のロゼレムがあり、
この2つは高齢者の急性期患者のせん妄を
予防するとの報告がある。
(ヒロキ)
小児科の先生方と研修医
(もちろん、眠剤とは関係ありません)
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