臨床研修ブログ
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救命救急センターだより「心停止の鑑別6H6T」
第2回の救命救急センターだよりは心停止時の鑑別、6H6T(5H5Tといわれることもあります)についてです。
心肺蘇生の基本やBLSについては、なかなかブログでお伝えするのが難しいので今回は割愛させていただきますが、救命センターでの蘇生治療はただ蘇生を考えているわけではありません。蘇生する先を見ています。
なぜ心肺停止に至ったのか、その原因がわからなければ同じことを繰り返してしまい、せっかくもう一度心拍を取り戻してもその心拍をつなぎ留めておくことができなくなってしまいます。そのため、蘇生と同時に「なぜ」を調べているのです。
その鑑別が6H6Tです。
Hypovolemia(循環血液量減少)
Hypoxia(低酸素)
Hydrogen ion(アシドーシス)
Hypo/Hyperkalemia(カリウム異常)
Hypoglycemia(低血糖)
Hypothermia(低体温)
Tamponade(心タンポナーデ)
Toxins(毒)
Tension pneumothorax(緊張性気胸)
Thrombosis coronary(冠動脈疾患)
Thrombosis pulmonary(肺動脈血栓)
Trauma(外傷)
この鑑別を常に頭の中に入れ、心肺蘇生法を行いながら、採血、レントゲン、エコーを隙間を縫いつつ行っていきます。蘇生の先を見据えて行動することで、救命~社会復帰を手繰り寄せることができるのです。
(Nao)
朝から慌ただしいER
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