臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

【明日から募集開始】     第18回水戸医学生セミナー

2018.05.23
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

お知らせしてきた第18回水戸医学生セミナー

の募集を明日から開始します。

 

JATECやMCLSのエッセンスを学んで

2日目のメディカルラリーにぜひ挑戦

してください。

 

また、水戸協同病院でのPhysical

examination roundは検査データや画像に

頼りがちなあなたにとって、強烈な印象を

残すこと間違いなしです。

 

開催要項

【日程】

平成30年7月27日(金)、28日(土) 1泊2日

 

【場所】 

水戸済生会病院と水戸協同病院  

宿泊は水戸市内のビジネスホテルを予定

 

【対象】 

全国の医学部 4、5、6年生 計12名

 

【内容】

1日目

午前:水戸済生会総合病院でのICLSおよび

JATEC、MCLS講習

午後:水戸協同病院での内科ラウンド、症例

検討会

 

2日目

午前:水戸済生会総合病院でのミニメディ

カルラリー

午後:セミナーのまとめ、閉会式

 

【費用】

宿泊費およびセミナー中の食事は当方で

負担しますが、当院までの往復の交通費は

各自でご負担ください。

 

今回も特典を用意しています。

明日のブログ、病院HPをお待ちください!

(編集長) 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして明日です!

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆感想やコメントは

Facebookページからお願いします!

https://www.facebook.com/mitosaiseikai/

—–

どこまで分かるか、やったことはありますか?

2018.05.22
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

病棟からコールがあって、「患者さんが

急におなかを痛がっています」

 

あなたは他の患者さんの対応で

手が離せず、とりあえずCTを

撮ることにしました。

 

でも、腹腔内にフリーエアはない。

膵臓も大丈夫そう。

腸間膜脂肪織の異常も見当たらない。

胆嚢も腫大していない。

虫垂も腫大していなさそう。

自信はないけど、大きな見落としは

していないはず。

 

あとから患者さんのところに行って

みたら、患者さんはそんなに具合悪く

なさそう。

 

腹部の身体診察も、明らかな異常は

なく、よくよく聞くと剣状突起のところを

押すと痛いので、気になって看護師さんに

言っただけとのこと。

 

身体診察をしておけば、わざわざ

CTを取る必要はなかったのに・・・。

 

あなたには似たような経験はないですか?

 

あなたも知っている通り、身体診察で

全ての診断ができる訳ではありませんが、

鑑別診断をかなり絞り込めます。

検査の手間やノイズに振り回されること

なく診断に最短でアプローチできる

必須のスキルです。

 

水戸医学生セミナーの1日目に水戸協同病院

で行われるPhysical examination roundは

実際に入院している患者さんに協力して

いただき、ごく簡単な患者情報のみを

与えられる以外は、身体診察のみで

診断を考えるというものです。

 

(診察に向かう前、緊張しながら説明を聞きます)

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に

取り組み、身体診察後の詳細なフィード

バックを受けると、もう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみでどこまで診断に

迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。

 

第18回目となる水戸医学生セミナーの

募集を、いよいよ5月24日から開始します。

このブログを見逃さないように

ご注意ください。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

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その時、あなたは何が出来るでしょう?

2018.05.19
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

 

 

これは実際に編集長が経験したことです。

 

それはあの東日本大震災の時のこと。

震災の影響でERに搬送されてきた

患者さんがいました。

 

すでに心肺停止状態。編集長も加わって、

いつも通りに蘇生をしていました。

でも心拍は再開しない・・・。

 

その時、救急科の先生が

「この患者さんは黒とします!」

とスタッフみんなの前で宣言しました。

 

「黒!?」

 

黒とは、トリアージして亡くなっている人、

蘇生できる見込みがない人を黒と

判定します。

 

それ以上の治療やめて、災害現場で

限られた医療資源を他の傷病者に

振り分けるためのものです。

 

黒と宣言されて、編集長は初めて

災害現場にいることを実感しました。

 

もちろんトリアージで黒、赤、黄、緑

があることは知っていました。

 

でも、自分の目の前にいる患者さんが

黒と判定にされるなんて

正直考えてもいませんでしたし、

自分で黒と判定できる勇気も

ありませんでした。

 

でも考えてみて下さい。

大規模災害や多数の傷病者がでる事件や

事故が発生すると、使える医療資源は

限られます。

 

通常の医療とは全く異なり、

人も薬剤も限られ、災害で停電となれば

採血だけでなく、レントゲンやCTなど

検査も十分に出来ません。

 

そんな状況で多数傷病者を

どうコントロールするのか?

 

多数傷病者を受け入れる病院は

どうすればいいのか?

 

少ない医療資源をどのように有効に

使えばいいのか?

 

あなたも、そんな状況に遭遇しない

という保証はありません。

 

もし、そこに居合わせたら、

あなたは何が出来るでしょう?

 

水戸医学生セミナーでは東日本大震災を

経験してから、大規模災害や多重事故など、

多数傷病者への対応標準化トレーニング

コース(MCLS:Mass Casualty Life

Support)についても扱うように

なりました。

 

MCLSで扱う領域について大学で

取り上げられることは、まずありません。

それは、多数傷病者がいる場合は

通常の臨床とは全く異なるからです。

日常臨床からスイッチを切り替える

必要があります。

 

非日常の状況で、自分はどうすべきかを

知っておくことで、落ち着いて行動

できるようになります。

 

水戸医学生セミナーでは、そんな現場での

対応を学び、体験することが出来ます。

「その時」に備えて、あなたもMCLSを

ぜひ身に付けてください。

  

第18回目となる水戸医学生セミナーの

募集がもうすぐ始まります。

 

今回も特典があるので、見逃さないように

ご注意ください。

(編集長)

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

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◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

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銅欠乏??

2018.05.17
カテゴリー: カンファレンス 内科

すこし間が空いてしまいましたが、

山中先生のカンファからです。

 

ベッドサイドでじっくり身体診察を

勉強させていただいた患者さんですが、

じつはだいぶ昔に胃切の既往があり、

採血データでは、Hb10.9g/dl Ht33.3% 

MCV101.2fl  MCHC33.3g/dlといった

軽度の貧血がありました。

 

MCVがちょっと大きい大球性貧血ですね。 

 

大球性貧血と言えば、巨赤芽球性貧血や

骨髄異形成症候群が鑑別に挙がります。

ここでは胃切の既往があるので、

巨赤芽球性貧血で良さそうです。

 

巨赤芽球性貧血なら、原因と考えられるのは

・VitB12欠乏(神経症状あり)

・葉酸欠乏(神経症状なし)

 

ここまではあなたも知っていると思います。

 

じつは銅欠乏も巨赤芽球性貧血に

なるそうです。(編集長は不勉強で

知りませんでした)

 

なので、もし胃切後の貧血で、VitB12も

葉酸も正常範囲なら銅欠乏を鑑別に

挙げましょう。

 

ここで銅欠乏をまとめると

・小球性、正球性、大球性貧血のいずれも

 呈しうる

 

・貧血の他に好中球減少症と神経症状で疑う

 

・VitB12欠乏と同様に神経障害(亜急性連合性

 脊髄変性症)を呈する

 

・骨髄生検では鉄芽球(Sideroblast)を

 認め、骨髄異形成症候群と間違われやすい

 

・診断は血清銅濃度、血清セルロプラスミン

 濃度の低値

 

・銅欠乏を来しやすい状況としては

 慢性下痢、吸収障害(セリアック病、

 クローン病など)、胃切後、減量手術後

 など(特に胃切後はリスクになる

 そうです)。他に、高亜鉛状態でも

 銅欠乏が起こるそうです。

 

高亜鉛状態と言ってもピンと来ませんが、

これは銅が吸収される際に亜鉛と

競合するからだそうです。

亜鉛が含まれている薬の服用でも

起こることがあり、亜鉛を含む薬剤で有名

なのが胃薬のプロマック®です。

  

ちなみに治療は原因疾患の治療と

銅の経口投与ですが、ココアや

チョコレート、レバーを食べてもらうのが

良いそうですよ。

編集長 & 高橋(初期研修医)

 

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

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ちょっと想像してみて下さい・・・

2018.05.15
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

研修医になって2か月目になりました。

 

何度かER当直もして、内科系の患者も、

小児科の症例も、そして骨折などの

ちょっとした外傷の症例も経験したかも

しれません。

 

まだ言われたことしかできないけど、

なんとか毎回こなせるようになってきました。

 

医学生のあなたも、来年の今頃は

きっとこんな状況になっているはずです。

 

でも、ちょっと想像してみてください。

もし、あなたがER当直をしている時に

多発外傷患者が搬送されて来たら・・・。

しかも3人同時に搬送されて来たら・・・。

 

何から手を付けたらよいのか?

最初に何をすべきなのか?

あなたは準備が出来ていますか?

 

あなたが研修医となって当直をする

ようになると、考えている以上に

外傷患者が受診します。

 

多くは軽傷かもしれません。

でも、交通事故など重傷多発外傷も

搬送されてきます。

 

こんな時どうするか?

看護師さんたちに、どう動いて

もらったらいいのか?

あなたは考えたことがありますか?

 

こんな時に役に立つのがJATECです。

JATECはJapan Advanced Trauma

Evaluation and Careのことで

外傷患者への初期対応を定めた、

言ってみればACLSの外傷版です。

 

JATECを知っていれば、当直中に

重傷多発外傷患者が搬送されて来ても、

慌てることなく初期評価・初期対応が

出来るようになります。

 

もちろん看護師さんにも、うまく仕事を

お願いすることが出来ます。

 

少なくとも外科医や上級医が来てくれる

までの場をつなぐことができます。

 

ところが、JATECを受講しようと思っても、

定員が少なく開催も限られており、

何より受講料が高いので、あなたが

受講するにはハードルが高すぎます。

 

でもご安心ください。

JATECのエッセンスを当院で

学ぶことが出来ます。

 

9年前から年2回のペースで開催している

水戸医学生セミナーでは、第1回目から

このJATECのエッセンスを講習に

取り入れています。

 

座学だけでなく、2日目に行われる

メディカルラリーで実践することで、

確実に理解が深まります。

 

もちろん正式なコースではありませんが、

外傷の初期対応について基本を知っている

だけで、落ち着いて行動できるように

なります。研修医として働き始めると、

身に付けてよかったと実感できるでしょう。

 

そんなJATECのエッセンスを学べる

水戸医学生セミナーの募集がもうすぐ

始まります。特典もあるので、

見逃さないようにご注意ください。

(編集長)

 

 

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

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水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

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持針器ってどれを選べばいいの?

2018.05.12

前回続いて、今回は持針器についてです。

 

よくつかうのは「ヘガール」と呼ばれる

持針器。

細かいところも縫えるし、一番使用する

機会が多い。細い針(糸)を使用する

ヘガールは先も細いものを選びます。

 

頭などの固く厚い皮膚を縫うときに使用

するのは「マチュー」という持針器。

 

 

それから、ふつう救急外来で使用することは

ないけど、眼科や細かい血管や神ji経を縫う

ときに使用するのが「カストロビエホ」

という持針器。

 

 

これを読んだあなたは、

看護師さんから

「へガールがないので、マチューで

イイですか?」

と、いきなり言われても、

自信たっぷりに

「だいじょうぶです」

と、返事してください。

 

(腎臓内科のベイマックス)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前回・今回と腎臓内科のベイマックスに

縫合糸と持針器の話をしてもらいました。

 

なぜ腎臓内科?と思うかもしれませんが、

当院の腎臓内科は透析のシャントを

自分たちで作っています。

 

しかも県内ダントツトップという

半端ない症例をこなしています。

腎臓内科なのに、手術室にこもりきり

という日もあるくらい。

 

最近ではシャント関係の研究会などでも

名前が知られる存在になりました。

 

腎臓内科にも、手術にも興味ある方は、

ぜひ見学にお越しください。

(編集長)

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

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◆そして・・・、

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水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

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糸は何を使いますか?

2018.05.10

救急外来で、ちょっとした切り傷などで

受診される方いらっしゃいますよね?

 

その時に自分がどんな針や糸を使って

縫ってあげるのが一般的なのか、

迷ったりしていませんか?

 
看護師さんが準備してくれたものを
そのまま使うのも手ですが(笑)、

とりあえず、おおざっぱな分類を覚えて

大外れがないようにおさえておきましょう。

 

針の種類

①角針

 皮膚、繊維性組織などの固いところ

②丸針

 やわらかいところ、血液などが漏れにくい

 

これがが原則です。

 

糸については、

分ける方法はおおざっぱに2方向、

モノフィラメント編み糸か、

吸収糸非吸収糸か。

 

編み糸(絹糸など)はしなやかで結びやすい

です。モノフィラメントは結びにくく緩み

やすいですが、感染源になりにくいです。

 

こういったことを考えて針や糸を選びます。

 

例えば、

①編み糸+非吸収糸

 (絹糸、ニューロロン®など)

…血管の結紮、筋膜など

 

②編み糸+吸収糸

 (バイクリル®など)

…皮膚の埋没縫合、消化管、筋膜、

 尿路生殖器など

 

③モノフィラメント+非吸収糸

 (ナイロン、プロリンなど)

…皮膚や血管など

 

④モノフィラメント+吸収糸

 (PDS®など)

…皮膚の埋没縫合など

 

あくまで例であり、好みや各施設ごとに

多少の違いはあります。

 

ちなみに大まかな糸の太さを表にすると

こんな感じです

 

では、救急外来でよくある例を

見てみましょう。

 

①頭部

おすすめはステイプラー、創部完治後も

抜きやすく一番いいかも。

どうしても縫いたいときには2-0など

太いナイロンなどで髪の毛と見分け

やすい色にしないと抜糸が大変。

 

②手や足

4-0くらいのナイロンなど。細かいところは

5-0くらい。子供の時などは少し細目の

糸を選択することも。

 

③顔など

5-0か6-0くらいのナイロンなど。

 

ERで縫合する時は参考にしてみて下さい。

(腎臓内科のベイマックス)

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5月は徳田安春先生です!

 

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祝2周年!

2018.05.08
カテゴリー: 初期研修

いつも当ブログをご覧いただき有難う

ございます。

 

なんと明日5月9日でブログを始めてから

2周年を迎えることになります。

 

ちょうど2年前の5月9日に最初の記事を

アップして、この2年で330本以上の記事を

アップしてきました。

 

このブログでは当院のイベントはもちろん

初期研修医や医学生のあなたに知って

もらいたいことや、病棟やERで患者さんを

見ながら研修医に説明したことなど

日常で気づいた内容を記事にしています。

 

そんなブログですが、こうして2周年を

迎えることができるのも、あなたに読んで

もらえるからです。改めて御礼申し上げます。

 

実はだんだんと記事がたまってきたので、

昨年夏のレジナビから、人気のあった

シリーズをまとめて印刷し、会場で配布

してみました。これが意外と好評で、

編集長としては非常に嬉しくて、やる気も

でました(笑)。

 

これからもあなたに役立つように、

そして当院の研修をもっと知ってもらえる

ように、続けていきたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

 

さらに、双方向性でいろいろと議論できれば

より役に立つと思っています。ぜひとも

遠慮なく、ご意見やコメントをFBに書いて

下さい。

(編集長)

 

朝カンファの一コマ

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カーネットサイン・・山中先生のベッドサイドレクチャーから

2018.05.05
カテゴリー: カンファレンス 内科

山中先生のベッドサイドレクチャーから

イイところを紹介しています。

 

ベッドサイドの時間をたっぷりとった

症例検討の後は、スライドを全く使わ

ない講演でした。

 

当院No1のイケメン研修医(??)が

モデルとなって、診察の実演や

患者さんへの態度など、診察のポイントを

丁寧かつ具体的に解説してくれました。

 

ベッドサイドでは胸部の診察を中心に

レクチャーしていただいたので、

ここでは腹部の診察を中心に解説

してもらいました。

 

今回紹介するのは、その中の一つ

カーネットサイン(Carnett sign)

あなたは知っていましたか?

 

カーネットサインは腹腔内由来の疼痛と

腹壁由来の疼痛を鑑別する時に役立つ

ものです。具体的には、臥位で両上肢を

前胸部でクロスさせ、そのまま頭を持ち

上げるようにして腹壁に力を入れさせます。

この状態で、腹壁に力を入れていない時

との腹部圧痛の変化を調べます。

 

腹腔内由来の疼痛ならば痛みは減弱します。

しかし腹壁由来の疼痛なら、変化がないか

増強します。変化がないか、増強すれば

カーネットサイン陽性とします。

 

例えば右下腹部痛など、限局した腹痛を

訴える場合に、虫垂炎など腹腔内病変の

除外に役立ちます。

 

カーネットサインが陽性の時に考える疾患

として、山中先生は前皮神経絞扼症候群

(ACNES:Anterior Cutaneous Nerve

Entrapment Syndrome)を紹介して

くれました。

 

体幹前面の皮膚を支配する肋間神経や

腸骨下腹神経末梢の前皮枝が腹直筋を

穿通しているのですが、腹直筋内で

前皮枝が絞扼を受けることで強い痛みが

生じるものを言います。

 

カーネットサインの弱点としては、子どもや

高齢者では協力が得られにくいことや

腹部全体の痛みを訴える場合も不適です。

さらに壁側腹膜を巻き込んでいる様な腹腔内

疾患では陽性になり得ますし、腹腔内膿瘍が

ある場合は腹圧が上がることで破裂の危険が

あることも知っておいた方がいいでしょう。

 

でも虫垂炎かどうか悩んだ時は試してみる

価値はありますね。

(編集長)

著書にサインをいただきました

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

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*日程が変更となりました

 

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「どこで?」「何が?」・・・松永先生の感染症カンファより

2018.05.03

松永先生の感染症カンファからイイところを

紹介しています。

 

前回は感染症診療の流れのスライドを紹介

しました。ずっと変わらない重要スライド

です。

 

感染症というと、発熱時に抗菌薬を選択する

作業というイメージを持っている人も多い

かもしれません。

 

でも、本当に感染症なのか?まずは診断を

付けるところからです。

 

感染症診断は一言で言うと、

「感染症ならば必ず燃え盛っている現場が

ある。そこを探すことに尽きる」

と松永先生は言い切っています。

 

そして、ここでのキーワードが

「どこで?何が?」 です。

 

どこで?(=感染巣) 

何が?(=微生物)

をおさえることで、

感染巣が分かれば、起炎菌も絞られる。

逆に微生物が分かれば、感染巣も

絞られます

 

では、どこを探せばいいのか?

 

まず考えるべきは3か所+α

 

それは肺、腹部、尿路に加えて、

人工物(CVカテーテルなど)や皮膚(創部)

さらに中枢神経系(髄液) です。

 

そして、何が(=微生物)をおさえるには?

検体採取、そしてグラム染色と培養ですね。

 

 

では、ここで問題です。

あなたの担当患者さんが発熱した場合は、

まず、何をやったらいいでしょうか?

 

もちろん問診や身体診察は当然ですが、

Fever work-upとして

血培(2セット)、尿培、血液検査

尿検査(定性・沈査)、胸部レントゲン

はチェックするようにしましょう。

 

発熱しているから抗菌薬を開始する、

CRPが高いから抗菌薬を開始する

のではなく、どこで?何が?

常に考えて対応しましょう。

(編集長)

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

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