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水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
水戸済生会での精神科研修
水戸済生会の初期研修では、精神科研修は他施設で行っています。
そのうちの一つである栗田病院での研修について、J2坂本先生が教えてくれました。
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僕は5月の間、近隣にある精神科の病院で研修させていただきました。
のどかな田んぼの中に佇む、ピンクの建物が印象的な綺麗な病院でした。
栗田病院の正門で
敷地内にはグループホームやデイケアなども整備されています
。
1日の大まかなスケジュールは、
8:30 カンファレンス
9:00 回診
9:30〜12:45 病棟管理
12:45〜13:30 昼食
13:30〜17:00 病棟管理
といった具合です。
これに加えて、毎日病棟管理の間に、持ち患者さんを訪ねての問診があります。
普段病院であまり接する機会のない精神科の患者さんと、かなり密接に関わることができ、とても勉強になりました。
今後どんな診療科に進んでも、精神科の疾患、薬とは何かしらの形で関わることがあるはずです。その時はこの1ヶ月で学んだことを思い出そうと思います。
(J2坂本)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
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2月17日に開催されたレジナビFairでの紹介動画(11分)を、こちらからご覧いただけます。ぜひご覧ください!
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「レジナビFair 専門研修(内科)プログラム」で紹介された説明動画がご覧いただけます。
呼吸器内科 井上純人先生のZoomレクチャー
水戸済生会の内科には、消化器内科と循環器内科、腎臓内科がありますが、呼吸器内科はありません。ですが、肺炎などのコモンな呼吸器疾患は総合内科で担当していますし、呼吸器専門医がいなくともECMOを含めた新型コロナ患者の診療も行っています。
とはいえ、正直なところ呼吸器疾患も不安なく診療できている訳ではありません。そこで、今年度から呼吸器専門医の井上純人(いのうえすみと)先生を講師に迎えて、Zoomレクチャーを開催することになり、先日第1回目がありました。
井上純人先生は山形大学の第一内科講師、附属病院教授で、実は編集長と同級生です。山形大学では、ベストティーチャー賞を何度も受賞しており、今では殿堂入りを果たしたそうで、大学では知らない人はいないほど教え上手で面倒見のいい先生です。
今回のテーマは「呼吸器専門医と読む胸部X線写真」。胸部レントゲンの読み方を、かなり丁寧に教えてもらいました。参加した研修医からは、
・当直のレントゲンで正常か否かあいまいだったところを、これからは明確に判断できそうな気がする。
・見逃しやすいポイントを教えていただいたので、これからは注意して読影することが出来そうです。
・最後の練習問題があってよかった
など好評でした。
なお、レクチャーの様子は録画したので、研修医はあとから見て、復習できるようにしました。次回は8月に開催予定です。院外からの参加も歓迎しますので、参加を希望される方は問い合わせフォームからご連絡ください!
(編集長)
Zoomレクチャーの一コマ
(右側が井上先生)
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”おめでとう”と声をかけることのできる仕事・・・産婦人科研修
チームさんばです。新年度を迎えてから早くも2ヶ月たちました。今年働き始めた先生方も徐々にリズムをつかめるようになってきたかと思いますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、初期研修2年目で2ヶ月の研修をしてくれた先生から感想をいただいたので、ブログに載せさせていただきます。当院での実際を感じてもらえたら嬉しいです。
(チームさんば)
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今年4月から2カ月間、産婦人科にて研修させていただいたJ2のKです。私は筑波大学附属病院の研修医ですが、水戸済生会総合病院の産婦人科は主に産科をメインに扱っているということでぜひその現場を見たいと思い、研修先として選択しました。
実際の研修では、主に入院症例を担当しました。当院の周産期センターでは、近隣のクリニックから紹介されたハイリスクの症例を扱っており、骨盤位、双胎妊娠、既往帝王切開後妊娠などの予定帝王切開のための入院だけでなく、切迫早産や妊娠高血圧症候群、分娩後異常出血など、他院からの母体搬送も積極的に受け入れており、2カ月間の研修期間でも数多くの搬送症例をみることができました。また入院症例だけでなく、火曜午後の胎児外来や金曜午後の1カ月健診外来など、外来見学の機会もありました。
当直については、産婦人科研修中は産婦人科の当直に入ることになります。病棟からのファーストコールが自分になりますが、必ず上の先生方が一緒に当直に入るので分からないことはすぐに相談できる体制でした。当直中、夜間の緊急帝王切開にも参加することもありました。
研修で何よりも印象に残っているのは自分が執刀した手術です。2カ月間で帝王切開術2件、腹式卵巣摘出術1件を執刀させていただきました。帝王切開術については、昨年1度執刀した経験がありましたが、期間があいていたこともあり、再度手術の手順を復習し挑みました。
執刀までに何件もの帝王切開を見させていただきましたが、いざ自分がやるとなると思ったようにスムーズできず苦戦してしまうこともありました。しかし、先生方に丁寧にご指導いただき、無事に手術を終えることができました。卵巣摘出術については、初めて執刀する手術で不安もありましたが、ご指導いただきながら予定通り手術を終えられました。初期研修中に助手として参加する手術は数多くあると思いますが、自分が執刀する機会はなかなかないため、非常に貴重な経験となりました。
2カ月間でたくさんの新たな命の誕生の瞬間に立ち会うことができました。何度見ても感動すると同時に、“おめでとう”と声をかけることのできる仕事はいいなあと実感しました。
終わってみるとあっという間でしたが、数多くの産科症例をみることができ、非常に濃い充実研修となりました。最後になりましたが、親切丁寧な指導をしてくださった先生方にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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【お知らせ】令和4年度採用初期研修医の採用について
当院では、毎年5月中に初期研修医の採用面接日程を公表していますが、来春採用者の募集要項を当院サイトにアップしました。
新型コロナウイルス対応として、昨年から始めた直接面接と、Zoomを用いたWeb面接の併用を今年も継続します。
直接面接は2回開催しますが、それぞれ10名までとしており、直接面接が定員に達した場合はWeb面接になりますので、ご了承ください。またWeb面接では日程調整が必要ですので、できるだけ早めにお申し込みください。もちろん、いずれの方法を選択しても、選考基準に違いはありませんのでご安心ください。
そして今年は、応募書類の郵送を廃止して、Webでの申し込みを導入します!
面接に際して色々な書類を準備する手間は意外とかかるものです。しかも応募先によって、提出書類が異なっているので、間違っては大変です。当院ではそのような手間を減らして、効率化を図りたいと考えて導入を決めました。現在準備を進めており、6月末に応募開始予定です。
あなたのお申し込みをお待ちしています!
(編集長)
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【小児科から②】 こども病院のレジデントレクチャー
こんにちは。小児科の貴達です。
前回の小児科からのブログでも書きましたが、水戸済生会総合病院の隣には茨城県立こども病院があり、密に連携をとりながら診療にあたっています。茨城県立こども病院ではレジデントレクチャーを毎週のように開催していますが、水戸済生会総合病院の初期研修医も自由に参加できるようになっています。
今回は茨城県立こども病院新生児科の星野先生から論文の書き方についてレクチャーがありました。今回はシリーズ第1段の内容で、まずは論文を書く上での心構えなどのレクチャーでした。論文を書くには実臨床をこなしているだけではなく、その他の時間を積極的に使用する必要があること、最初の一編が一番大変なため、まずは一編頑張って書いてみること、論文を書き終えて提出しても拒否されることがあるが、それでもメゲずに書き続けようということなどがレクチャーされました。今後のシリーズでより具体的な論文の書き方についてレクチャー予定です。
私自身も現在英語論文執筆中です。小児科専門医を取る上で論文を書くことは必須項目となっているため、茨城県立こども病院の後期研修医達は全員論文に取り組んでいます。初期研修医でも論文を書きたいという希望があれば一緒に作成していきたいと思っています。
今回は水戸済生会総合病院から初期研修医が3名参加してくれました。今後とも初期研修医が参加したいと思えるような内容を継続していきたいと思います。
(貴達)
お邪魔した初期研修医だけでなく、
水戸済生会の先輩もたくさんいます!
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【御礼】eレジフェア ご参加有難うございました!
5月23日(日)にeレジフェアが開催され、当院も参加しました。5月15日のマイナビに続いて、今年度2回目のWeb説明会参加となりました。
マイナビは自社の動画サイトを利用して参加者は顔出しなしでしたが、eレジはZoomを利用して医学生は顔出しでの参加でした。マイナビはチャットでの質問が多かったのですが、eレジは顔出しが影響したのか、質問は少なめでしたね。
あくまで編集長の個人的意見ですが、あなたが質問したいことは、他の参加者も知りたいことです。顔出しの有無に関わらず、ぜひ質問してください。
説明する側としても、特にWebでは一方向の話よりも、双方向にできた方がすごく話やすくなります。あなたも想像してみてください。同じPCの画面でも、原稿の棒読みの説明会よりも会話が弾んだ説明会の方が聞いていて楽しいと思いますし、ホントのところを聞き出すチャンスが増えますよね。時期的にWeb説明会が多く開催されますが、当院に限らず各病院の説明会では積極的に質問してみてください!
Web説明会が終わってから、他の病院の説明会を聞いてから、あらためて聞いてみたいことが出てくるはずです。そんな時は、ぜひ当院のWeb版・個別病院説明会にご参加ください。
Web版・個別病院説明会では、研修医たちが直接対応します。ちょっと聞きにくい質問も大丈夫ですので、遠慮なくどうぞ♪
(編集長)
eレジ中の一コマ
今回は午後に担当してもらいました。
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今回は循環器内科の専門研修についての紹介です。
もしあなたが、循環器内科に関心があって
・PCIをできるようになりたい
・PCIだけでなく、アブレーションもやってみたい
・PCIはもちろん、TAVIもMitraclipもやってみたい
・PADやAortabなど、カテーテル治療は何でもやってみたい
と考えているなら、この先を読む価値があります。さらに、できれば医局に入らずに循環器専門医資格を取りたいと思っているなら、なおさらこの先を読んでください。
ご存じの通り循環器領域はデバイスの進歩が目覚ましく、治療戦略が次々にアップデートされています。それだけやりがいのある領域ですが、水戸済生会の循環器内科は「地域完結」を一つのキーワードに循環器領域の大部分の診療をカバーしています。
水戸済生会は、PCIではもともと県内で有数の施設でしたが、さらにカテーテルアブレーションやICD、CRTにも早くから取り組んでおり、今ではアブレーションも県内有数の症例数となっています。また近年循環器内科医が関わることの多いPADに対するEVTは県内トップです。さらに心外との連携が密で、大動脈瘤や大動脈解離へのステントグラフトや大動脈弁狭窄症に対するTAVIも順調に症例数を伸ばしています。そして現在はMitraclipの導入に向けて準備中です。
新しいデバイスは症例数の多い施設から導入されることが多いので、あなたが専門研修施設を選ぶ時は当然考慮すべきポイントです。さらに最近では、新しいデバイスの術者になるための要件として、ほとんどの場合で循環器専門医資格が必要になっています。循環器専門医を取得したうえで、他の循環器領域の資格であるCVIT専門医や不整脈専門医などを取得するシステムになっています。つまり、循環器専門医を持っていないと、いくら経験や技術はあっても、その次の資格が取得できないようになっているのです。
あなたが循環器内科を考えているなら、最初にすべきことは内科専門医を最速で取得し、最短で循環器専門医資格を得ることです。
そして、そんな時に当院は有利です。
上述の通り当院は症例数も多く、異動することなく1つの施設で専門医取得のための症例が全部経験できるのです。そして専門医資格を取得後も、PCIを始めとした各種の施設認定を受けているため、循環器領域の各種の資格取得もスムーズです。しかも、大学の医局とは関係なく専門医資格を取得できるのが当院の強みです。
当院の内科専門医プログラムから循環器領域をじっくりと腰を据えて、技術の取得と経験症例数の確保に専念できる環境ですので、あなたも当院での内科専門医プログラムから循環専門医取得を目指してください。
(編集長)
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◆【初期研修医向け】eレジフェアONLINE Week2021に出展します!
6月14日(月)から開催される初期研修医向けeレジフェア 専門・後期研修病院合同説明会に当院も出展します。水戸済生会の内科専門研修プログラムについて、現在研修中の専攻医らがあなたの質問にお答えします!是非ご参加ください!!
◆10分で分かります!
1月に開催された「レジナビFairオンライン2021 ~専門研修(内科)プログラム~」 での説明動画を、水戸済生会YouTubeチャンネルでご覧いただけます!
水戸済生会の内科専門研修の特徴が10分で分かります。特に、消化器内科・循環器内科・腎臓内科を志望しているあなたは、ぜひご覧ください!
感染症【投与期間】・・・一般的な目安と個々の患者状態
4月に開催された松永先生の感染症レクチャーから基本の復習です。前回までに【診断】の2つの軸、【治療】の2つの軸、【抗菌薬】、【経過観察】の2つの軸を紹介してきましたが、今回が最後のポイントとなる抗菌薬の投与期間の決定についてです。
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例えば、あなたが蜂窩織炎の患者さんを担当したとします。血液培養で黄色ブドウ球菌(MSSA)が検出されました。第1世代セフェムのセファゾリン(CEZ)の投与で順調に改善しています。患者さんも元気になってきて「いつ退院できますか?」とか「点滴はいつまでやるの?」と聞いてきました。こんな時、あなたは何と答えますか?
結論から言うと、投与期間の判断は「各疾患の一般的な目安+個々の患者の状態」で決めることになります。
血液培養でMSSAが検出されていれば、抗菌薬の10~14日間投与を考えます。でも、人工血管などのデバイスがある患者さんだったら、かなり悩んでしまいます。血液培養の陰性化も確認しなくてはなりません。ということで、「決まり」ではなく、「目安」をもとに、培養結果や感染局所の指標を見ながら判断することになります。
「抗菌剤投与の目安」には以下のようなものがあります。近年は投与期間を短くして大丈夫というような研究結果も出てきていますので、おおよその日数を頭に入れておき、その都度ガイドラインなどで確認するのが良いでしょう。
【髄膜炎】
髄膜炎菌、インフルエンザ菌 ・・・・7日間
肺炎球菌 ・・・・・・・・・・・・・14日間
リステリア菌 ・・・・・・・・・・・21日間
【肺炎】
肺炎球菌 ・・・・・・・・・・・・・解熱後3~5日(最短5日)
レジオネラ・非定型 ・・・・・・・・5~7日
腸内細菌科、緑膿菌 ・・・・・・・・14日以上も考慮
【心内膜炎】
緑色連鎖球菌 ・・・・・・・・・・・14日(GM使用下)
腸球菌 ・・・・・・・・・・・・・・28日~42日
黄色ブドウ球菌 ・・・・・・・・・・28日~42日
【腎盂腎炎】
一般的に・・・・・・・・・・・・・・14日
CPFX、LVFX使用 ・・・それぞれ7日、5日
【菌血症】
感染源除去可能 ・・・・・・・・・・10~14日
(編集長)
RRS・院内急変対応中!
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
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◆5月23日(日)eレジフェア オンラインに出展します!
編集長と研修医らがあなたの質問にお答えします!ぜひご参加ください!!
1回目:10:00~10:45 病院紹介・質疑応答
2回目:11:00~11:45 病院紹介・質疑応答
3回目:12:00~12:45 病院紹介・質疑応答
4回目:13:00~13:45 病院紹介・質疑応答
5回目:14:30~15:15 病院紹介・質疑応答
*病院紹介は各回とも同一内容です。
◆Web版・個別病院説明会を開催します!
直接研修医からホントのところを聞いてみませんか?
5月10日~5月28日まで開催します!
◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、こちらからご連絡ください。
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◆レジナビFairでの病院紹介動画が見れます!
2月17日に開催されたレジナビFairでの紹介動画(11分)を、こちらからご覧いただけます。ぜひご覧ください!
◆水戸済生会の内科専門研修説明動画はこちら
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感染症【経過観察】の2つの軸・・・全身と局所のパラメータ
4月に開催された松永先生の感染症レクチャーから、基本の復習です。前回までに、【診断】の2つの軸、【治療】の2つの軸、そして【抗菌薬】について紹介してきました。今回は治療を開始した後の【経過観察】の2つの軸を紹介します。
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例えば、肺炎の患者さんに抗菌薬を開始したけど、一向に熱が下がらない、WBCやCRPが下がらない。抗菌剤を代えた方がいいか?なんて不安になることはしばしば経験しますよね。あなたはそんな時はどうしますか?
こんな時はまず、抗菌剤を変更する前に感染症治療が上手くいっているかの判断をする必要があります。ところで、あなたは何を根拠に治療が上手くいっているかを判断していますか?
たいていの人は、「発熱」が続いている、「WBC」や「CRP」が下がらない、と答えてくれます。確かに、分かりやすく有用な指標ですが、その特徴と限界を把握しておく必要があります。
松永先生は「2つのパラメータ」をよく理解する必要性を強調しています。それは、「身体全体の総体を表すパラメータ(全身のパラメータ」と「感染局所の病態を表すパラメータ(局所のパラメータ)」です。
「全身のパラメータ」とは、体温、WBCやCRP、プロカルシトニンなどの炎症マーカー、そして敗血症性ショックの治療に用いられるノルアドレナリンの用量、インスリンの用量、乳酸値などを指します。
「局所のパラメータ」とは、感染局所の症状、徴候、グラム染色などの検査所見を指します。
例えば、肺炎の患者さんなら、呼吸回数や酸素飽和度(吸入酸素量)喀痰量などが感染局所の指標になります。全身のパラメータが改善していなくとも、局所のパラメータが改善していれば、治療は上手く行っていると考えることができます。この肺炎の場合なら、CRPが上昇していても、呼吸回数や酸素飽和度(吸入酸素量)が改善傾向なら抗菌薬を変更する必要はありません。「検査値を治しているんじゃない!患者を治しているんだ!」というのが、松永先生のメッセージです。
具体的な感染局所のパラメータには・・・、
【肺炎】
症状(咳、痰、呼吸困難感)、
徴候(呼吸数、呼吸器の設定、痰の量・質)
検査(血液ガス、喀痰のグラム染色)
【尿路感染】
症状(排尿困難、頻尿など)
徴候(腹部の圧痛、背部の叩打痛)
検査(尿中白血球数、尿グラム染色)
【蜂窩織炎】
症状(疼痛)、
徴候(発赤、腫脹、熱感、浸出液の量・質)
検査(浸出液のグラム染色)
【心内膜炎】
血液培養が検出されるまでの日数
血液培養の陰性化
感染症治療では発熱やCRPだけでなく、感染局所のパラメータに注目して、それを追いかけることが重要です。そして、これらのパラメータは診断する時点、治療を開始する時点で、経過を見る指標を決めていくことが大事です。発熱とCRPに惑わされないで頑張ってみてください。
(編集長)
PICC挿入
手際よくやっています♪
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【御礼】マイナビレジデントにご参加いただき有難うございました!
5月15日にマイナビレジデントFestivalが開催され、当院も参加しました。
昨年から研修病院探しは一気にWebにシフトしましたが、いろいろな会社がWeb説明会イベントを開催しており、それぞれ特徴を出そうと頑張っています(でも、ちょっと多すぎてどれがどれだか分かりにくい・・・)。
昨年に比べて、我々の方も参加していただいた医学生の方も、少し慣れてきた感じです。今回は参加学生から、チャットで多くの質問をいただいたり、病院説明の後のZoomでの座談会にも参加いただいた方もいて、双方向のやり取りができたのでプレゼンする我々の方もやりやすかったですね。改めてご参加いただき、どうも有難うございました。
とは言っても、限られた時間でしたので、まだまだ知りたいことや疑問点が出てくると思います。そんな時は、ぜひ当院のWeb版・個別病院説明会にご参加ください。
Web版・個別病院説明会では、研修医たちが直接対応します。ちょっと聞きにくい質問も大丈夫ですので、遠慮なくどうぞ♪
(編集長)
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