臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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多数傷病者がいる時・・・MCLS
おかげさまで、第25回水戸医学生セミナーは定員に達しましたので、締め切らせていただきました。
ご応募いただき有難うございました!
当日お会いできることを楽しみにしています!
さて、水戸医学生セミナーでは2日目にメディカルラリーを行います。現在はラリーのシナリオ作成にとりかかっていますが、過去の水戸医学生セミナーでは内因性疾患をベースにACLSを行うシナリオと、外傷患者にJATECやMCLS対応を行うシナリオの、2つのパターンがありました。
ここで出てくるMCLSとは、Mass Casualty Life Supportという大規模災害や多重事故など、多数傷病者への対応標準化トレーニングコースのことです。
あなたもERに患者さんが3名以上いると、どの患者さんに何をやっているのか混乱した経験があると思いますが、外傷や災害などでもっと多数の傷病者がいる場合は、通常の臨床と異なって日常臨床からスイッチを切り替える必要があります。これにはMCLSの考え方とトレーニングが必要で、2011年の東日本大震災を経験してから、我々も必要性を実感して医学生セミナーのラリーでもMCLSを取り扱うようにしたという経緯があります。
今回は、このMCLSのキモである「スイッチを入れてCSCATTT」について紹介します。
スイッチを入れて:ここは災害現場、通常とは違うと自分にスイッチを入れる
C: Command & Control 指揮と統制
S: Safety 安全
C: Communication 情報伝達
A: Assesment 評価
T: Triage トリアージ
T: Treatment 治療
T: Transport 搬送
そして、災害現場で収集すべき情報が「いざ!危機管理!」です。
い:いつ? どんな?
ざ:座標、正確な場所
き:危険な状況、危険物
き:緊急機関、応援要請
かん:患者数、重症者数
り:利用経路
この中で一番大事なのが最初の「スイッチ」です。繰り返しになりますが、MCLSは通常の臨床とは異なりますので、「これは災害だ!多数傷病者事案だ!」と認識して、自分とチームと本部にスイッチを入れる必要があります。スイッチを入れることで、通常の病院での診療ではない、少ないリソースしかない、災害モードで活動することが一緒にいるスタッフにも周知されます。
災害医療は自分には関係ないと思うかもしれませんが、こればかりは分かりません。ぜひともあなたの頭の片隅にでも覚えておいてください。
(編集長)

第24回医学生セミナーでのラリーの一コマ
(こんな感じで複数の傷病者役がいます)
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