臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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喘息で用いられる生物学的製剤(2)・・・井上先生の呼吸器レクチャー
今回は、喘息治療で用いられる5種類の生物学的製剤について、それぞれ紹介していきます。
【抗IgE抗体 オマリズマブ(ゾレア®)】
適応年齢:6歳以上
主な対象:アトピー型重症喘息、血清総IgE値 30~1500IU/ml
効果と関連するバイオマーカー:未確立
他の保険適応:特発性慢性蕁麻疹、季節性アレルギー性鼻炎
投与方法:血清総IgE値から投与量と投与間隔を決定
投与経路:皮下注(自己注可)
【抗IL-5抗体 メポリズマブ(ヌーカラ®)】
適応年齢:6歳以上
主な対象:重症喘息で、血中好酸球≧150/μl または過去12か月間に≧300/μl
効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数
他の保険適応:EGPA、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎
投与方法:12歳以上で100㎎を4週毎、 6~11歳で40㎎を4週毎
投与経路:皮下注(自己注可)
【抗IL-5受容体α鎖抗体 ベンラリズマブ(ファセンラ®)】
適応年齢:6歳以上
主な対象:重症喘息で、血中好酸球≧150/μl または過去12か月間に≧300/μl
効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数
他の保険適応:EGPA
投与方法:12歳以上および体重≧35kgの6~11歳で30㎎を8週毎、体重<35kgの6~11歳で10㎎を8週毎
*ただし初回から3回目までは4週毎投与
投与経路:皮下注(自己注不可)
【抗IL-4受容体α鎖抗体 デュピルマブ(デュピクセント®)】
適応年齢:12歳以上
主な対象:重症喘息で、血中好酸球≧150/μl またはFeNO≧25ppb
効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数、FeNO
他の保険適応:アトピー性皮膚炎、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎、結節性痒疹、特発性慢性蕁麻疹、COPD
投与方法:300㎎を2週毎 *ただし初回のみ600㎎
投与経路:皮下注(自己注可)
【抗TSLP抗体 テゼペルマブ(テゼスパイア®)】
適応年齢:12歳以上
主な対象:重症喘息
効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数、FeNO
他の保険適応:鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎
投与方法:210㎎を4週毎
投与経路:皮下注(自己注可)
次回は、これらの薬剤の使い分けの目安を紹介します。
(編集長)

水戸医学生セミナーでの一コマ
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