臨床研修ブログ

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喘息で用いられる生物学的製剤(2)・・・井上先生の呼吸器レクチャー

2026.03.24
カテゴリー: カンファレンス 内科

今回は、喘息治療で用いられる5種類の生物学的製剤について、それぞれ紹介していきます。

 

【抗IgE抗体 オマリズマブ(ゾレア®)】

適応年齢:6歳以上

主な対象:アトピー型重症喘息、血清総IgE値 30~1500IU/ml

効果と関連するバイオマーカー:未確立

他の保険適応:特発性慢性蕁麻疹、季節性アレルギー性鼻炎

投与方法:血清総IgE値から投与量と投与間隔を決定

投与経路:皮下注(自己注可)

 

【抗IL-5抗体 メポリズマブ(ヌーカラ®)】

適応年齢:6歳以上

主な対象:重症喘息で、血中好酸球≧150/μl または過去12か月間に≧300/μl

効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数

他の保険適応:EGPA、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎

投与方法:12歳以上で100㎎を4週毎、 6~11歳で40㎎を4週毎

投与経路:皮下注(自己注可)

 

【抗IL-5受容体α鎖抗体 ベンラリズマブ(ファセンラ®)】

適応年齢:6歳以上

主な対象:重症喘息で、血中好酸球≧150/μl または過去12か月間に≧300/μl

効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数

他の保険適応:EGPA

投与方法:12歳以上および体重≧35kgの6~11歳で30㎎を8週毎、体重<35kgの6~11歳で10㎎を8週毎

      *ただし初回から3回目までは4週毎投与

投与経路:皮下注(自己注不可

 

【抗IL-4受容体α鎖抗体 デュピルマブ(デュピクセント®)】

適応年齢:12歳以上

主な対象:重症喘息で、血中好酸球≧150/μl またはFeNO≧25ppb

効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数、FeNO

他の保険適応:アトピー性皮膚炎、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎、結節性痒疹、特発性慢性蕁麻疹、COPD

投与方法:300㎎を2週毎 *ただし初回のみ600㎎

投与経路:皮下注(自己注可)

 

【抗TSLP抗体 テゼペルマブ(テゼスパイア®)】

適応年齢:12歳以上

主な対象:重症喘息

効果と関連するバイオマーカー:末梢血好酸球数、FeNO

他の保険適応:鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎

投与方法:210㎎を4週毎 

投与経路:皮下注(自己注可)

 

次回は、これらの薬剤の使い分けの目安を紹介します。

(編集長)

水戸医学生セミナーでの一コマ

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