臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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急性胆嚢炎 その1
急性胆嚢炎は、よく遭遇する疾患です。
ところが、
「肝胆道系酵素の上昇がないので
胆嚢炎ではアリマセン」とか、
食事をとっていない患者さんにエコーを
あてて、「胆嚢が腫大しているので
胆嚢炎です」とか、診断や治療について
イマイチ整理されていないことも多い
ような印象です。
そんなモヤモヤを解消すべく、今回も
マッキーが急性胆嚢炎について
まとめてくれました。
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【診断の流れ】
①急性胆道炎(急性胆嚢炎・胆管炎)を
疑う所見の有無
発熱、悪寒、腹痛、黄疸、悪心、嘔吐、
意識障害のうち、1つでもある場合には
急性胆道炎を疑う
②緊急性の判断
バイタルサインの確認。敗血症性ショックを
疑う際には、平均動脈圧、血液ガス、
乳酸の確認
緊急の場合は、診断確定を待たずに
初期治療、必要に応じて呼吸・循環
管理を直ちに開始する。
③必要な診察
問診では、症状の出現時期、性状、
既往歴、常用薬
身体診察では、眼球結膜で黄疸の有無、
圧痛部位と程度、Murphy’s sign、
腹膜刺激徴候
④必要な検査
血液検査では、血算、CRP、ALB、ALP、
γGTP、AST、ALT、Bil、BUN、Cr、PT
血液ガスでLactate
血液培養
画像検査は腹部エコー、腹部造影CTで、
胆嚢腫大、胆嚢壁肥厚、胆嚢結石、
胆嚢周囲液体貯留、胆嚢周囲膿瘍、
腹部エコーでは、胆嚢内のSludge、debris像、
Sonographic Murphy signなども確認
この①~④までの所見を踏まえて、
診断基準を用いて診断と重症度判定を行う
今回は診断基準を載せておきます。
(マッキー)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有する
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