臨床研修ブログ
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急性胆嚢炎 その2
前回は急性胆嚢炎の診断フロー
について紹介しました。
今回は重症度判定についてです。
【重症急性胆嚢炎】
重篤な臓器障害があり、原則、緊急
胆嚢摘出やドレナージを施行しなければ
生命に危険を及ぼす状態を指します。
以下のいずれかを伴う場合は
「重症」とします。
・循環障害(ドパミン≧5γもしくは
ノルアドレナリンの使用
・中枢神経障害(意識障害)
・呼吸機能障害(P/F比<300)
・腎機能障害(乏尿もしくはCr>2.0mg/dl)
・肝機能障害(PT-INR>1.5)
・血液凝固異常(血小板<10万/㎜3)
【中等症急性胆嚢炎】
中等症は、臓器障害を起こす危険性が
あり、重篤な局所合併症があり、
速やかに胆嚢摘出術、ドレナージが
行われるべき状態です。
以下のいずれかを伴う場合は
「中等症」とします。
・白血球>18000/㎜3
・右季肋部の有痛性腫瘤触知
・症状出現後72時間以上の症状持続
・顕著な炎症所見(壊疽性胆嚢炎、
胆嚢周囲膿瘍、肝膿瘍、胆汁性腹膜炎、
気腫性胆嚢炎などを示唆する所見)
【軽度急性胆嚢炎】
「中等症」「重症」の基準を満たさないもの
対応が困難な場合、緊急手術、IVR、
内視鏡などの対応が可能な病院に
搬送を考慮します。
急性胆嚢炎の診断後、短時間に
病態が悪化する場合には、胆嚢捻転症、
気腫性胆嚢炎、急性胆管炎の合併、
壊疽性胆嚢炎、胆嚢穿孔を考慮します。
(マッキー)
医学生の病院見学
病棟での一コマ
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