臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
胸水 その4
前回の続きです。
今回は肺炎随伴胸水と膿胸について
シェアします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<肺炎随伴性胸水や膿胸について>
肺炎随伴性胸水、膿胸について
調べたことを以下に箇条書きしていきます。
・肺炎の感染が胸膜腔にまで及んだ場合、
肺炎随伴性胸水や膿胸が起こってしまう。
・これらは肺炎のcommonな合併症である。
肺炎の20-57%で胸水を認める。2-3%では
膿胸に進展してしまう。これらの頻度は
上昇傾向となっている。
・肺炎随伴胸水から膿胸へは3段階で
進展する。(以下はUpToDateから)
・起因菌は、どこで感染したのか、地域に
よる流行疫学、患者さん個人のリスク
ファクターなどにより様々である。
・胸膜腔へと感染が進展するのは、市中
肺炎や誤嚥性肺炎で典型的である。
市中肺炎ではGPCの頻度が高く、60%以上を
占める。院内感染ではMRSAが28%、緑膿菌
が5%。誤嚥性肺炎は口腔内の連鎖球菌が多い。
・特異的な症状はなく、肺炎と同じような
症状であることが多い。誤嚥、口腔内
不衛生、アルコール、iv drug、免疫抑制、
高齢者などのリスクファクターがある場合、
適切な抗菌薬治療を行っても改善しない
場合は、肺炎随伴性胸水や膿胸を疑う。
(ナオちゃん)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有する
スペシャリスト
を目指します
◆Youtubeチャンネル始めました!
外傷の初期対応を一気に学べる
「医学生セミナー外伝」動画が
アップされています。
ぜひご覧ください!
◆レジナビ動画で当院が紹介されています!
「レジナビオンライン東日本」での
病院紹介動画がアップされています。
ぜひご覧ください。
◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医が
どんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、
こちらからご連絡ください。
↓
https://recruit-mito-saisei.jp/entry
◆感想やコメントはFacebookページから
お願いします!
↓
https://www.facebook.com/mitosaiseikai/
—–