臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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第31回茨城県央レジデントセミナー ~鑑別診断道場~ が開催されました

2021.11.06
カテゴリー: 初期研修

このセミナーは水戸地区の4つの研修病院(水戸済生会総合病院、水戸協同病院、ひたちなか総合病院、水戸医療センター)の研修医が集まって、研修医同士の勉強や交流を目的に年に2回のペースで開催しているものです。

 

今回で31回目と、すでに歴史あるセミナーになってしまいましたが、昨年からWebとリアルのハイブリッドで開催しています。前半の「鑑別診断道場」のパートでは、研修医が経験した症例を提示し、どういった病歴や身体所見から、鑑別診断をあげていくのか?とか、患者さんにどう聞くべきだったのか?にフォーカスを当てています。後半の「茨城県央レジデントセミナー」のパートでは特別講演を行っていただくという形式です。同じ研修医同士なので、恥ずかしがらずどんどん発言して、素朴な疑問を解決できる場になっていますし、ここで得た知識は病棟やERですぐに役立ちます。

 

前半の鑑別診断道場では、水戸協同病院と水戸済生会から症例提示があり、当院からはJ1の武田先生がプレゼンターをしてくれました。

 

 

水戸協同病院からは30歳代バングラディッシュ人女性の腹痛症例を提示してくれました。疾患を聞いてしまえば、ありふれたものですが、イスラム教文化を理解して鑑別していくのは素晴らしかったですね。

 

当院からは80歳代女性の心不全症例を提示しました。心電図では前壁の心筋梗塞を呈していましたが、心筋逸脱酵素は上昇しておらず、陳旧性心筋梗塞だろうと考えて、利尿剤を開始しました。ところが翌日のレントゲンでは思うように良くなっていない、さらに聴診器を当てたら新たな心雑音を聴取した、という症例です(この症例は改めてこのブログで紹介する予定です)。

 

後半の特別講演では、福島県立医大会津医療センターの山中克郎先生に登場いただき、「楽しく学ぶ 臨床推論」というテーマでレクチャーしていただきました。当院でもZoomでのレクチャーを開催したことがありますが、いつもながら分かりやすいレクチャーでした。

 

 

次回は来年6月に開催予定ですので、またお知らせします♪

 

(編集長)

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