臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

その時、あなたは何が出来るでしょう?

2018.12.25
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

これは実際に編集長が経験したことです。

それは7年前の東日本大震災の時のこと。

そんな時、震災の影響で搬送されてきた

患者がいました。

 

すでに心肺停止状態。

編集長も加わって、いつも通りに

蘇生をしていました。

でも心拍は再開しない・・・。

 

その時、救急科の先生が

「あと〇分やって戻らなければ黒とします!」

とスタッフみんなの前で宣言しました。

 

「黒!?」

 

その時、編集長は初めて災害現場に

いることを実感しました。

 

もちろんトリアージで黒、赤、黄、緑

があることは知っていました。

 

でも、自分の目の前にいる患者さんが

黒と判定にされるなんて、正直考えても

いませんでした。もちろん、自分で黒と

判定できる勇気もありませんでした。

 

でも考えてみて下さい。

大規模災害や多数の傷病者がでる

事件や事故は絶えず発生しています。

そんな状況では使える医療資源は

限られています。つまり、通常の医療

とは全く異なっているのです。

 

人も薬剤も限られ、災害で停電となれば

採血だけでなく、レントゲンやCTなど

検査も十分に出来ません。

 

そんな状況で多数傷病者をどう

コントロールするのか?

 

多数傷病者を受け入れる病院は

どうすればいいのか?

 

少ない医療資源をどのように

有効に使えばいいのか?

 

そんな状況にあなたが遭遇しない

という保証はありません。

 

もし、そこに居合わせたら、

あなたは何が出来るでしょう?

 

水戸医学生セミナーでは

東日本大震災を経験してから、大規模災害

や多重事故など、多数傷病者への

対応標準化トレーニングコース

(MCLS:Mass Casualty Life Support)

についても扱うようになりました。

 

MCLSで扱う領域について大学で

取り上げられることは、まずありません。

それは、多数傷病者がいる場合は

通常の臨床とは異なるからです。

 

このような状況下では、日常臨床から

スイッチを切り替える必要があります。

非日常の状況で、自分はどうすべきかを

知っておくことで、落ち着いて行動

できるようになるのです。

 

水戸医学生セミナーでは、そんな現場

での対応を学び、体験することが出来ます。

 

「その時」に備えて、あなたもMCLSを

ぜひ身に付けてください。

 

第19回目となる水戸医学生セミナーの

募集がもうすぐ始まります。特典もあるので、

見逃さないようにご注意ください。

(編集長)

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◆冬休みは病院見学のチャンスです!

 

どうやって研修病院を決めたらいいのか

分からない・・・。

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接研修医から話を聞くのがベストです。

実際に見学に行くと、想像以上に雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ冬休みを利用して、当院へ見学に

お越しください。あなたの目でリアルな

研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学や、その他のご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

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