臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
腹痛患者さんのTips
ERにはよく腹痛の患者さんが
来ます。虫垂炎や消化管穿孔
などを見逃さないように
気を付けながら診察しますが、
中には、大丈夫そうな患者さん
もいます。
たぶん、心因性の腹痛かな?
と思うものの、そう言い切って
いいのか自信が持てません。
かといって、CTまでは・・・・。
こんなときは、
上田剛士先生の著書
「非器質性・心因性疾患を
身体診察で診断するための
エビデンス」が、非常に参考に
なるのでおススメです。
その中から、今回紹介するのは
「Closed eyes sign」。
これは、腹部触診時に患者さんが
目を閉じていれば、非器質的な
腹痛である可能性が高い
というものです。
通常、痛い部位を触られる
時には、何をされるか不安なので
目を開けていることが多いのです
が、心因性のものであれば、
触られることに抵抗感がないため、
目を閉じていられるそうです。
編集長も、経験的にそんな印象を
持っていましたが、感度33%、
特異度93%、陽性尤度比(LR+)が
5.0と、非特異的な腹痛である
ことを強く示唆するデータがある
そうです。
ぜひあなたも、患者さんの表情に
注意しながら診察してみてください。
(編集長)
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