臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

問診のテクニック

2019.07.23
カテゴリー: 初期研修

ERなどでWalk-inの患者さんを

診察をする時、うまく話を

聞き出せなくて、時間ばかり

かかって苦労していませんか?

 

患者さんが同じ話を繰り返す、

違う話に飛んでしまう・・・、

 

結局のところ、主訴は何なの?

不安に思っていることは何なの?

 

こういった基本的なことですら、

把握できない時があります。

 

今回は、こんな時のテクニックを

紹介します。

 

例えば、腹痛でERを受診

した患者さんを想定します。

 

話が長くて、要点がつかめない

時は、タイミングを気にせず、

こう言います。

 

「ちょっと待ってください。

話が長くなってきたので、

まとめさせてください。」

 

やや無理やりでも、話を

区切ってみてください。

 

それから、それまでの話を、

あなたなりに要約します。

 

「今のあなたのお話を

まとめると、1年以上前から、

おなかが時々痛くなる時が

あったけど、下痢や嘔吐や

血便もなく我慢できる程度

だった。でも、今日の

夕食後から、今までより

強い腹痛があったので

心配になったから受診した。

こういうことですね?」

 

それに続けて、

「私がまとめたことは

間違いないですか?

違っていたら、言って

ください。」

 

そして、

「では、今日の強い腹痛に

ついて話をしぼって詳しく

伺いたいのですが・・・、」

 

と、鑑別疾患を頭に浮かべ

ながらClosed questionで

聞いていきます。

 

こうすることで、患者さん自身も

話す内容が整理されてくるし、

聞いてもらえたと安心して

くれます。

 

さらに、こちらのペースに

乗ってもらえます。

 

最初はどこで切り出すか

難しいかもしれません。

 

患者さんの話を要約するのも

上手くできないかもしれません。

 

でも要約は、患者さんの話の

ごく一部を繰り返すだけでOKです。

 

このテクニックがうまくできると

診察の時間が短くなるだけでなく

患者さんの満足度もすごく

高くなります。

 

ぜひ試してみてください。

(編集長)

 

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