臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
下部尿路障害 その1
日常臨床では、頻尿や尿閉など
排尿に関わる問題に非常に多く
遭遇します。
そのたびに泌尿器科に相談できる
のであればいいですが、そうとも
限りません。
今回から、当院泌尿器科の
アラレちゃんが下部尿路障害に
ついて解説してくれます。
アラレちゃんは以前に当院で
半年ほど初期研修を行っていた
こともあり、初期研修医が
間違いに陥りやすいところも
よくわかっています♡
今回は、下部尿路機能のまとめです。
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<下部尿路機能>
泌尿器は腎臓でろ過した血中の
老廃物を、尿管から膀胱へ貯留し、
尿道を通して体外へ排泄する器官
である。
これに加え、男性は前立腺が
膀胱の下にあり、中を尿道が
通っている。
腎臓は絶えず尿をつくり、尿管から
流れ出るため、常に尿が体外へ
出ないように膀胱に尿を貯留する
ことで日常生活を送ることができる。
この機構は、膀胱排尿筋と
尿道括約筋が、収縮と弛緩の
協調運動を行うことで管理している。
・正常の蓄尿とは
十分な尿量を低圧状態で膀胱内に
ためられ(300-400ml)、適切な量が
たまると尿意を感じる。また、尿意を
感じても我慢でき、漏れない。
排尿筋 :弛緩 (コンプライアンス良好)
尿道括約筋:収縮
・正常の排尿とは
膀胱内にたまった尿を、低い尿道
抵抗で、残尿のない状態で、随意的
かつ速やかに排出できる。
排尿筋 :収縮
尿道括約筋:弛緩
(アラレちゃん)
深夜のER 重症患者さんをICUに移送中
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