臨床研修ブログ

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胸水 その4

2020.12.12
カテゴリー: カンファレンス 内科

前回の続きです。

今回は肺炎随伴胸水と膿胸について

シェアします。

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<肺炎随伴性胸水や膿胸について>

肺炎随伴性胸水、膿胸について

調べたことを以下に箇条書きしていきます。

 

・肺炎の感染が胸膜腔にまで及んだ場合、

 肺炎随伴性胸水や膿胸が起こってしまう。

 

・これらは肺炎のcommonな合併症である。

 肺炎の20-57%で胸水を認める。2-3%では

 膿胸に進展してしまう。これらの頻度は

 上昇傾向となっている。

 

・肺炎随伴胸水から膿胸へは3段階で

 進展する。(以下はUpToDateから)

・起因菌は、どこで感染したのか、地域に

 よる流行疫学、患者さん個人のリスク

 ファクターなどにより様々である。

・胸膜腔へと感染が進展するのは、市中

 肺炎や誤嚥性肺炎で典型的である。

 市中肺炎ではGPCの頻度が高く、60%以上を

 占める。院内感染ではMRSAが28%、緑膿菌

 が5%。誤嚥性肺炎は口腔内の連鎖球菌が多い。

 

・特異的な症状はなく、肺炎と同じような

 症状であることが多い。誤嚥、口腔内

 不衛生、アルコール、iv drug、免疫抑制、

 高齢者などのリスクファクターがある場合、

 適切な抗菌薬治療を行っても改善しない

 場合は、肺炎随伴性胸水や膿胸を疑う。

(ナオちゃん)

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