臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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【周産期センター】産婦人科と脳外科のコラボ
こんにちは。チームさんば、仕事しています。久しぶりに症例のご紹介です。今回は妊産婦の意識障害の2例です。
若い女性が突然痙攣したり倒れたりする状況ってびっくりしますよね。以下のような症例の時には、産科特有の意識障害の可能性が高くても救急科、脳外科、麻酔科の先生方をすぐに呼んで助けを乞います。総合病院でよかったと痛感する場面です。
1例目は産褥3日目に突然全身強直性痙攣で発症。特に既往歴なく肥満認めず。痙攣直前に急な高血圧、頭痛出現。この患者さんは夫と面会中突然痙攣が始まりジアゼパム投与で痙攣は収まったものの不穏状態続くため鎮静、挿管し人工呼吸器管理になりました。
その時のMRA所見はこちら。
発作当日
6病日目
19病日目
6日目に多発性の脳血管狭窄していたのがわかりますか?
2例目は分娩直後に意識消失。大きな痙攣はなかったもののJCS200。ICUに転棟し挿管管理。この方も既往歴特になく、肥満認めず。ただし分娩直前に急な高血圧出現。
発作当日
3病日目
8病日目
どちらも抗痙攣薬、降圧薬内服で症状軽快し、現在も脳外科でf/u継続していただいています。
これらはいわゆる子癇発作といわれるものの一つで、可逆的な病態であることがわかってきています。RPLS(Reversible posterior leukoencephalopathy syndrome)可逆性脳血管攣縮症候群と呼ばれるもので、どんな病気かは教科書で確認してください・・・。
とても分かりやすい画像所見がとれたので、ご紹介させていただきました。
(チームさんば)
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