臨床研修ブログ
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呼吸器内科専門医と読む胸部X線写真3 井上先生のZoomレクチャーより
山形大学の井上純人先生による「呼吸器専門医と読む胸部X線写真」からのシェアです。井上先生は胸部単純X線写真のルールと称して、17個のチェックポイントを教えてくれました。前回までに6つ目まで紹介しました。今回は7つ目からです。
7つ目のルールはCP角は鋭角(鈍角で液体貯留、癒着、横隔膜平定化)
あなたも知っているCP角はこんな感じで鋭角なのが正常です。鈍角になっていれば胸水など液体貯留や癒着を考えます。また5つ目のルール(正常での横隔膜のレベルは、前側の第6-7肋骨、後側の第10肋骨が横隔膜と重なる)と合わせて肺の過膨張や横隔膜の平定化を判断できます。
ところでもう一つのCP角があるをご存じでしょうか?上述のCP角はCost-phrenic angleで肋骨と横隔膜の作る角のことですが、もう一つのCP角はCardio-phrenic angleで心臓と横隔膜が作る角です。
こちらのCP角も鋭角が正常です。鈍角な時は、例えば下のCTのように何か隠れているかもと考える必要があります。
(編集長)
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