臨床研修ブログ

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糖尿病のお薬・・・SU剤

2024.03.23
カテゴリー: カンファレンス 内科

前回までは糖尿病薬のうちインスリン分泌非促進系の薬剤(ビグアナイド、チアゾリジリン、αGI、SGLT2阻害薬)を紹介してきました

 

今回からインスリン分泌促進系薬剤を紹介していきますが、このクラスの薬剤は、さらに血糖非依存性と血糖依存性に分類されます。今回紹介するSU剤は血糖非依存性薬剤ということになります。

 

【機序】

・膵β細胞に作用して、インスリン分泌を促進

 

【特徴】

・作用は強力だが、高齢者や腎機能低下例では、重症の低血糖が遷延しやすい

・同じインスリン分泌促進系の薬剤と併用は、より低血糖を起こしやすくする

 

【禁忌】

・腎機能障害(eGFR<30)は禁忌(当然、透析患者さんはダメです)

 

【副作用】

・重症・遷延性低血糖

・肝機能障害(稀)

・無顆粒球症(稀)

・体重増加

 

かなり以前は糖尿病治療薬の種類も少なく、SU剤を極量まで増やして、それでだめならインスリンという流れで使っていた時期がありました。その頃は遷延性低血糖が問題で、編集長は5日間も低血糖が遷延した症例を経験したことがあります。薬剤の影響と分かっていても、さすがに心配になりました。もしあなたが、SU剤を服用中の低血糖症例に遭遇したら、入院のうえ経過観察してください!

 

現在はまず他剤で開始して、2剤目もしくは3剤目以降に少量から併用して、とにかく低血糖を避けることが重要です。となると、高齢者や腎機能が悪い人には避けて、太っていない(インスリン抵抗性のない)比較的若い患者さんに少量追加するのが良いように思います。

(編集長) 

朝回診の一コマ

見学の学生の前でイイところ?見せてます

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