臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

周産期センターのいろいろ

2021.07.15
カテゴリー: 周産期センター

チームさんばです。6月もいろいろなことが起きてそれなりに忙しかったです。平日は落ち着いていて当直帯の先生にお願いして定時で帰れることもあるのですが、お産、救急車、急変、どれも時間通りには来てくれないものです。

 

エピソード1

休日に「妊娠高血圧症候群でコントロール不良です!」と救急搬送。早産期でしたが、こども病院も快く受けてくださり緊急帝王切開で無事出生。

 

エピソード2

「腹痛、出血、子宮内胎児死亡の方がいます。救急搬送おねがいします」と夕方5時ごろ、、、。当院到着後、多量の性器出血、胎盤後血腫認め胎盤早期剥離の診断。胎児は残念ながら亡くなってしまっているので母体の安全を第一に考え大量輸血で全身状態を安定させながら経腟分娩を待機。3時間後には分娩に至りました。計測できた出血量3860mlであり、RBC14単位、FFP18単位投与で軽快し2日後には退院。

 

エピソード3

「普通分娩後に痛がっていて、膣壁血腫ができてしまいました。処置しても落ち着かず輸血が必要なので搬送お願いします」と夜間に緊急搬送。輸血をしながら手術室で全身麻酔下の創部の確認。縫合では止血に至らず、当院の血管内治療グループ(循環器内科の精鋭陣)に子宮動脈塞栓術をお願いし、どうにか止血をはかれてICUに帰室。出血総量約5000ml。輸血RBC16単位、FFP12単位で復活。3日後には前医にもどり、普通に赤ちゃんのお世話ができるようになりました。

 

いろいろあった中の一部ですが、手術室、こども病院、循環器内科の先生方、輸血部の方々、いろんなところにお世話になってはじめて治療ができる診療科であることがよくわかります。日々感謝の気持ちを忘れずに頑張っていこうと思います。

そして私たちに元気をくれるのは、こんな素敵なお便りです(^^)

(チームさんば)

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水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

 

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6月21日に開催されたレジナビFairでの紹介動画(10分)と院内の案内動画が、こちらからご覧いただけます。ぜひご覧ください!

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内科専門研修プログラム動画

”おめでとう”と声をかけることのできる仕事・・・産婦人科研修

2021.06.01
カテゴリー: 周産期センター

チームさんばです。新年度を迎えてから早くも2ヶ月たちました。今年働き始めた先生方も徐々にリズムをつかめるようになってきたかと思いますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今回は、初期研修2年目で2ヶ月の研修をしてくれた先生から感想をいただいたので、ブログに載せさせていただきます。当院での実際を感じてもらえたら嬉しいです。

(チームさんば)

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今年4月から2カ月間、産婦人科にて研修させていただいたJ2のKです。私は筑波大学附属病院の研修医ですが、水戸済生会総合病院の産婦人科は主に産科をメインに扱っているということでぜひその現場を見たいと思い、研修先として選択しました。

 

実際の研修では、主に入院症例を担当しました。当院の周産期センターでは、近隣のクリニックから紹介されたハイリスクの症例を扱っており、骨盤位、双胎妊娠、既往帝王切開後妊娠などの予定帝王切開のための入院だけでなく、切迫早産や妊娠高血圧症候群、分娩後異常出血など、他院からの母体搬送も積極的に受け入れており、2カ月間の研修期間でも数多くの搬送症例をみることができました。また入院症例だけでなく、火曜午後の胎児外来や金曜午後の1カ月健診外来など、外来見学の機会もありました。

 

当直については、産婦人科研修中は産婦人科の当直に入ることになります。病棟からのファーストコールが自分になりますが、必ず上の先生方が一緒に当直に入るので分からないことはすぐに相談できる体制でした。当直中、夜間の緊急帝王切開にも参加することもありました。

 

研修で何よりも印象に残っているのは自分が執刀した手術です。2カ月間で帝王切開術2件、腹式卵巣摘出術1件を執刀させていただきました。帝王切開術については、昨年1度執刀した経験がありましたが、期間があいていたこともあり、再度手術の手順を復習し挑みました。

 

執刀までに何件もの帝王切開を見させていただきましたが、いざ自分がやるとなると思ったようにスムーズできず苦戦してしまうこともありました。しかし、先生方に丁寧にご指導いただき、無事に手術を終えることができました。卵巣摘出術については、初めて執刀する手術で不安もありましたが、ご指導いただきながら予定通り手術を終えられました。初期研修中に助手として参加する手術は数多くあると思いますが、自分が執刀する機会はなかなかないため、非常に貴重な経験となりました。

 

2カ月間でたくさんの新たな命の誕生の瞬間に立ち会うことができました。何度見ても感動すると同時に、“おめでとう”と声をかけることのできる仕事はいいなあと実感しました。 

 

終わってみるとあっという間でしたが、数多くの産科症例をみることができ、非常に濃い充実研修となりました。最後になりましたが、親切丁寧な指導をしてくださった先生方にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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約2年ぶりです♪ 周産期センターから

2021.04.29
カテゴリー: 周産期センター

大変長らくお待たせしました。最終更新から気がつけば2年以上過ぎてしまいましたが、チームさんば、健在です。

 

新型コロナウイルス感染症の流行のせいで、人生で一番大切な誕生の瞬間に、現在は夫立ち会いができません。里帰りしてきてくださった妊婦さんには自宅待機を2週間お願いしています。当初、都会からのコロナ流入が無いように,,,と思っての対応でしたが、県内もとより水戸市でも患者さんが出てしまっているので日々感染予防に努めながら妊産婦さんが心細くならないよう、助産師と力を合わせて盛り立てています。

 

さて、チームさんばですが今年度になってスタッフが代わりました。現在、男性医師3名、女性医師7名で働いております。(女子率が高くなりました。)産婦人科専門医が7名、後期研修医3名なので後期研修医は手術に分娩に経験値高めるために症例の取り合い、、、かと思いきや、すでに概ね研修の終わっている後期研修医なので当院での特色である周産期医療の研修に励んでいただいております。当院での夜間、休日の緊急CSも経験していただき、即戦力としてチームを支えてくれております。

 

 

新しい風が入ってきたところですが、寂しいことに長らく外来を担当してくださっていた非常勤のM先生が異動となってしまいました。婦人科外来を担当していただいていたので90代前後のご婦人が外来で落胆されておりました。先生に会うのを楽しみにしていたのに、と。高齢であると、良性疾患であれば経過観察も終了して良いのでは?と考えてしまいがちですが、こういう方々は病院で医師と会話をすることが生きがいで、半年ごとの受診であっても受診という一大イベントを目標に生活しているところがあります。異動の多い若い医師には想定しにくい状況ですが外来で長期に関わると年に数回出会うだけであってもその方の人生にかかわっていることを痛感させられます。今回M先生の異動で、ご婦人方のM先生ロスを埋められるようチームで頑張っていくことが大切だと思いました。

 

産科メインで、どちらかというと若い患者様と対応することの多い病院ではありますが、婦人科良性疾患で様々な年代のご婦人と対峙します。それぞれの年代に沿った対応を心がけ、女性であればどんな相談にも乗れる産婦人科医になれるよう、その育成機関として成熟していかなければならないなあと感じた新年度の始まりでした。

 

頑張ってブログ継続させていきますので今後ともよろしくお願いします。

 

(チームさんば)

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総合診断能力を有するスペシャリスト

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4月19日~4月28日まで開催します!

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緊急度ゼロ!!

2019.06.18
カテゴリー: 周産期センター

 

こんにちは。チームさんばです。

 

新年度になって少し落ち着いてきた

ところで、当周産期センターにて

緊急度0カイザーのシミュレーションを

行いました。

 

緊急度0?何のこと?と思うでしょうけど、

当院では帝王切開をスタッフ、手術部、

こども病院に連絡するときに

緊急度0,1,2,3、4で伝えます。

 

決まり事はこんな感じ

 

というわけで、緊急度0は大慌てなので、

訓練しておかないといけないのです。

手術室のスタッフや麻酔科の先生にも

協力していただいて行いました。

 

「先生!心音落ちてます。」

「回復しないね。これは早剥だ!

緊急度0でカイザーお願いします。」

という設定でした。

 

1.麻酔科医に連絡、当直課長に連絡、

 こども病院に連絡(今回は省略)

2.手術室の準備、患者さんの移動、

 家族への連絡(周産期スタッフは

 すべてやります!)

3.手術室スタッフ到着までは手術の

 器械を広げ、麻酔科医の介助もする

みんなで物の場所を確認、清潔操作の

確認、麻酔介助の確認を行いました。

少なくとも年に1度は、このシミュレーションを

行っているのですが、いつも患者さん役に

なってくれるのはH先生です。感謝(^^)

 

実は最近も、飛び込ませてもらった帝王切開

があり、訓練のたまもので、スムーズに

手術に向かえて赤ちゃん元気でした。

いつも有能なスタッフに感謝です。

(チームさんば)

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~内科と救急のエッセンスを体験しよう~

 

令和元年8月2日(金) 3日(土) 

2日間で開催します。

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に取り組み、

身体診察後の詳細なフィードバックを受ける。

 

すると、あなたはもう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみで、どこまで診断に

迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい!

 

水戸医学生セミナーは、大学の授業で

体験できない、内科と救急のエッセンスを

盛り込んだ「究極の体験型セミナー」です!

 

現在参加者受付中です。

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◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

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女性の下腹部痛 その2

2019.05.14
カテゴリー: 周産期センター

前回は女性の下腹痛の2症例を

提示しました。

 

症例①と②では決定的な違いが

あったのですが、不足していた

情報は何だったのでしょうか?  

 

あなたは分かりましたか?

 

そう、答えは「妊娠反応」です 

 

症例①は妊娠反応陽性で

異所性妊娠破裂による出血性

ショックと診断し、緊急で開腹手術と

しました。左卵管部妊娠で同部位が

破裂し、腹腔内に約2000mlの出血を

認めました。左卵管摘出術を行い、

経過順調で術後6日目に退院と

なりました。 

 

ちなみに問診の落とし穴ですが、

問診の本人が思っていた「最終月経」

不正性器出血であり、普段通りの

月経は約2か月前(妊娠9週相当)でした。 

 

症例②は妊娠反応陰性で

右卵巣出血と診断しました。

バイタルサインは安定し、貧血の

進行を認めなかったため、入院後は

止血剤と鎮痛薬で保存的に経過観察

の方針としました。

 

入院後は疼痛が軽減し・貧血の

進行もなく経過し、3日目に退院と

しました。その後は定期的に外来

フォローし、3週間後には腹腔内

出血は認めなくなりました。 

 

「女を見たら妊娠を疑え」は当然

ことですが、不正性器出血を月経と

思っている方や、妊娠をしたら

性器出血はないと考えている方を

見受けることがあります。

 

問診で「性器出血がある」から

妊娠は否定的と考えるのではなく、

まずは妊娠検査を行ってください。

(妊娠検査を行う際には

患者さんへの説明はお忘れなく!) 

(チームさんば)

周産期カンファの一コマ

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◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学や、その他のご質問・お問い

合わせはこちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

 

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女性の下腹部痛 その1  

2019.05.11
カテゴリー: 周産期センター

こんにちは。

大変ご無沙汰いたしております。

チームさんばです。

 

新年度を迎え、新しい仲間や研修医の

先生方を迎えてドタバタしているうちに

10連休もすぎてしまいました。

とは言っても当院は中3日通常営業で、

無事、令和baby誕生しています(^^) 

 

では、今回のテーマは

「女性の下腹痛」です。 

 

~婦人科救急疾患~ 

下腹部痛を主訴に救急搬送された

2症例を提示します。この2症例は

同じ下腹部痛ですが、ある情報を

追加することで方針が大きく

異なりました。

 

実際に診察を担当したと想定しつつ

読み進めてみてください。 

 

症例① 

21歳 2経妊0経産 

既往歴:特記事項なし 

最終月経より21日目 

主訴:下腹部痛 

現病歴: 

突然発症の腹痛を主訴に前医の

救急外来受診。腹部は平坦で

やや硬。腹部超音波にて大量の

腹水貯留を認め、造影CTにて

左卵巣周囲の壁構造が不明瞭で

あり婦人科疾患の精査加療目的に

当院救急搬送となった。 

身体所見・検査結果: 

血圧105/57mmHg、脈拍106回/分、

呼吸数 22回/分、体温 37.9℃。

顔面やや蒼白で四肢末梢冷感あり。

腹部全体が緊満し、硬であった。

腹部超音波にてモリソン窩・脾腎境界・

ダグラス窩にecho free spaceあり。

経腟超音波では子宮腫大なく、

内膜は正常。両側付属器は同定できず。 

 

症例② 

34歳 2経妊1経産 

既往歴:気管支喘息 

最終月経より21日目 

主訴:下腹痛 

現病歴: 

前日の朝から下腹部痛あり、徐々に

腹部全体に広がり前医受診。造影CT

にて卵巣腫大とダグラス窩への腹水

貯留を認め精査加療目的に当院へ

救急搬送。 

身体所見・検査結果: 

血圧116/55mmHg、脈拍87回/分、

呼吸数 15回/分、体温 36.8℃。

腹部は平坦で軟。腹部全体に圧痛・

反跳痛を認めた。腹部超音波にて

モリソン窩・子宮周囲・ダグラス窩に

echo free spaceあり。経腟超音波では

子宮腫大なく、内膜肥厚正常。

右卵巣は5cm大に腫大あり。 

よく似た症例ですが、症例①・②では

決定的な違いがありました。

不足しているある情報とは

何かわかりましたか?

  

次回に答え合わせをしますので

考えてみてください!

(チームさんば)

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◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

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内科と産婦人科を学んで

2019.03.23
カテゴリー: 周産期センター

久しぶりに周産期センターからです。

今回は水戸協同病院で初期研修を

終えた足立先生が書いてくれました。

 

足立先生は初期研修中に、当院に

産婦人科ローテーションで来て

くれました。初期研修を終えて、

内科認定医を取得してから、

筑波大学の産婦人科に入局

しました。そして、昨年から当院で

お仕事をしてくれています。

 

この春で異動するにあたり、わざわざ

このブログのために記事を書いて

くれました。

 

水戸医学生セミナーなどで、水戸協同

病院とは接点が多いのですが、

両病院のことを知っている足立先生の

記事はすごく貴重ですよ。

ぜひ読んでみて下さい!

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨年の7月に赴任し、丸1年もたたずに

今年3月いっぱいで異動することになり

ました。9か月という短い期間ではあり

ましたが、いろいろな出会いと経験を

させていただきました。

 

研修医の時にも、この病院の産婦人科で

2か月研修させていただきました。

その2か月でさえ、ドラマでみるような

できごとが目の前で繰り広げられていて、

産婦人科ってすごいところ・・・!!

(いろんな意味で)と感じたのを覚えて

います。

 

産婦人科をモデルにした最近の某ドラマは

よくできていて、あんなに毎日帰れない

ことはないですけど、ドラマティックな

ことが起きる日もあります。数年して、

そんな世界に戻ってまいりました。

 

<内科と産婦人科を学んで、思うところ>

医療の現場では、産婦人科、特に産科は

少し特殊、という印象を持っている方も

多いのではないでしょうか。

 

苦手意識、使えない薬、やらない方がいい

検査・・・たしかに妊婦さんは見た目は

ひとりでも、ふたり分の命があるので、

患者さん自身も、家族も、そして我々

医療者もピリピリするところがあるのかも

しれません。

 

ただ、お母さんあっての赤ちゃんであり、

もちろん不必要な検査や薬は避けたい

ところですが胎児への影響を考えて制限

しすぎてしまうと、結局母体にも胎児にも

悪影響になってしまうこともあります。

 

胎児への安全性が確立されていなくたって

(確立されているものなんてほとんどない

ので)、必要な治療はやらなきゃいけない。

例えば、以前に紹介されている虫垂炎の

手術や、腸閉塞に対するイレウス管や

絶食・高カロリー輸液、癌合併妊娠での

抗がん剤や手術。

 

大がかりなものでなくとも、糖尿病合併に

対するインスリンや、高血圧合併に対する

降圧薬、ありふれたようにみえても

コントロールがつかなければ母体の命に

関わるので、妊娠の継続自体が困難に

なることも。

 

妊娠自体は病気ではないですが、患者と

しての妊婦の診療は、ひとりの患者の

診断・治療のプロセスの中から、状態に

応じてちょっとだけ取捨選択するだけ、、

そんなに難しく考えることはないはずです。

 

診療科が細分化されている現在は

ハイリスク妊娠の管理はいろいろな

診療科にご協力をいただいて成り立って

いますが、合併症妊娠の管理ができる

産婦人科医になりたいし、そんな内科医

・産婦人科医が増えてほしいなと思います。

 

お産は命がけということがどれほどの

妊婦さんに認識していただけているかは

わかりませんが、特にハイリスク妊娠で

つらい管理期間、それを乗り越えての

出産に立ち会うのは、何が起こるか

わからない緊張感、お母さんと赤ちゃんが

初対面している感動、無事に分娩を終える

達成感、、、気持ちが忙しいです。

 

けど、この気持ちが一気に味わえるのも

産婦人科だけだと思います。

 

どうですか、産婦人科、ちょっと覗いて

みたくないですか?

 

なんだかただ私の熱い思いをつづっている

だけになってますが、この病院の

周産期センターでは、各診療科や

こども病院のサポートのもと、通常管理は

もちろんハイリスク管理までたっぷり経験

できるところです。

 

苦手意識がある方も、将来産婦人科を

考えている方も、選択肢があるうちに

一度経験するといいんじゃないでしょうか。

 

水戸済生会総合病院のみなさま、

9か月間、ありがとうございました!!

この春で異動される産婦人科の先生方

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

病院見学に来ませんか?

 

・どこで研修したらいいのかイメージが

 分からない。

とりあえずどうしよう?

 

あなたはこんな悩みを持っていませんか?

そんな悩みには、実際に病院見学に行って、

研修医から直接に話を聞くのがベストです。

 

見学に行くと、想像以上に雰囲気が違う

ことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ病院見学にお越しください。

 

あなたの目でリアルな研修生活を

のぞいてみて下さい。

 

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妊婦のアッペ

2019.01.10
カテゴリー: 周産期センター

あけましておめでとうございます。

もう、お正月気分でご挨拶するような

時期でもなくなってしまいましたが、、、

大変ご無沙汰しております。

チームさんばです。

 

昨年は大きな事件なく1年間過ごす

ことができました。院内の様々な

部署で助けてくださる方々のチーム

ワークのたまものだと思っております。

 

病院の忘年会、手術室の忘年会で

ご挨拶させてもらってハタと気づき

ました。なんとすべての科の先生の

お世話になっておりました。

本当にありがたいです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

早速ですが、今回の話題も他科の

先生にお世話になったものです。

 

妊娠14週の急性腹症!

つわりで吐き気は以前よりあり。

加えて胃痛が出現したため前医入院。

補液で管理されていたが発熱あり。

炎症反応上昇あり。右下腹部と

右背部に疼痛出現。治療目的に

当院母体搬送入院となりました。

何が考えられるでしょうか?

 

まずは病歴聴取。

実は小学生の時に虫垂炎の診断で

抗菌薬治療を2回されているとのこと。

怪しいですね。

 

診断の為にエコーしてみました。

 

 

 

実は私たち産婦人科専門医たちは、

日々エコーを手に胎児、子宮、卵巣を

自分たちでみて診断しているので

得意な気になっていますが、腸に

関しては全くのド素人。

 

病歴から虫垂炎を疑ってはいましたが

この所見から「虫垂、腫れてるね、

糞石もあるね」なんてまったくわかり

ませんでした。技師さんも、外科の

先生もさすがです。

 

さて、診断しましたがどうしましょうか。

以前も抗生剤投与で落ち着かせている

から、妊娠中に手術は良くないよね。

と考えた方、危険です。

 

妊娠中の虫垂炎は即手術でお願い

します。この方も無事外科の先生に

腹腔鏡で治療していただき、前医に

戻ることができました。

 

年間、1,2例と決して多くないですが

外科の先生と協力して緊急で手術

しなきゃならない妊婦さんの病気の

ご紹介でした。

(チームさんば)

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◆第19回水戸医学生セミナー 

~内科と救急のエッセンスを体験しよう~

 

平成31年3月2日(土) 、3日(日) 

2日間で開催します。

 

多発外傷患者が搬送されて来た時、

初めに何をしますか?

 

もし多数傷病者が発生する多重事故や

災害が発生した時、あなたが最初に

するべきことは何ですか?

 

大学では教えてくれない現場での対応を、

この「究極の体験型セミナー」で

身に付けてください!

 

現在参加者受付中です。

開催概要はこちらから

http://www.mito-saisei.jp/resident/mitoigakuseiseminar19.html

 

 

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子宮動脈塞栓術(UAE)をご存知ですか?

2018.10.23
カテゴリー: 周産期センター

こんにちは。

毎度ご無沙汰しております。

チームさんばです。

 

今回は、子宮動脈塞栓術(UAE)に

ついてお伝えしようと思います。

 

当院のホームページでも紹介があるので

細かいところは省きますが、

産婦人科と血管内治療グループと連携して

治療に当たっています。

(実は入院中の処置に関しては

産婦人科はお手伝い程度なのですが、、、)

血管内治療グループのページ

 

通常の予定UAEは子宮筋腫と診断されて

症状がある患者さんがまず対象となります。

また子宮の摘出や、筋腫のみを摘出する

ような外科的治療を望まない方にも行う

ことがあります。

 

閉経前であること、妊娠していないこと、

子宮筋腫以外に感染症や悪性の病気が

ないことなどがこの治療を行う条件となります。

 

どのような原理で治療につながるか

というと、子宮筋腫を栄養している血管を

詰めてしまえば壊死して筋腫が小さくなり、

出血を減らせる!というのが簡単な

考え方です。

 

正常子宮筋層はUAE後に卵巣動脈や

膣動脈、他の骨盤内の動脈の細い枝

からの血液で24 時間以内に血流が回復し、

壊死しません。それに対して、子宮筋腫

には子宮動脈(ごく稀に卵巣動脈)の枝

だけが入り、UAE後に周囲臓器の動脈の

細い枝からの血液が入ることはなく、

血流が回復しないので、子宮筋腫は

壊死して、その後再発しないはずなんです。

 

治療のゴールは、「閉経まで日常生活に

支障がない程度の症状にコントロール

すること」で、筋腫を全てなくすことが

目的ではありません。

 

子宮筋腫の治療の選択肢としてUAEが

あげられることは当院の素敵なところです(^^)

他院からも、UAE目的にご紹介いただく

ことがあります。

 

研修医の先生方には、UAEのお手伝いを

していただき、カテーテルの手技を間近で

見ていただくことにしており勉強になりますよ。

こうしてUAEのスペシャリストになって

いただき、産科出血等の緊急事態に

血管内治療チームに助けていただいて

いるのです (^^)/

 

今回は、当院の自慢をさせていただきました。

(チームさんば)

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◆徳田安春先生のカンファ

今年度3回目のカンファ!

今回は県の企画でお越しいただきます。

 

平成30年10月30日(火)

午前10時~12時

 

院外からの参加を歓迎します。

希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

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こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

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産科だけじゃないんです!

2018.09.13
カテゴリー: 周産期センター

こんにちは。ご無沙汰しております。

チームさんばです。

 

今年の夏は猛暑、猛暑、猛暑、、、

挙句の果てに台風被害と北海道地震と

日本は大丈夫なんでしょうか、、、

と心配になりますが、こちらは母子とともに

元気な赤ちゃんを産んでいただき

将来の日本を盛り立ててもらえるよう

日々過ごしております。

 

ところで産婦人科医はどちらかというと

産科のイメージが強いと思いますし、

私たち周産期センターは産科メインの

仕事をさせてもらっています。

 

でもそうじゃないんです。

ゆりかごから墓場まで、女性であれば

どの年齢の方も診させていただいて

います。

 

先日こんな患者様が救急転院

されてきました。

 

90歳台 PS3 要介護4の女性

在宅診療中、3日前より発熱あり

抗生剤内服あり

2日後食欲不振でクリニックにて

検査したところWBC19800/μl 

CRP 16.8mg/dl

明らかな感染所見ありCTにて

以下の所見を認めました。

 

 

さて、これは何でしょうか?

 

かなり大きな骨盤内腫瘤が目に

つきますよね。

卵巣腫瘍か?

子宮腫瘍か?

感染症状を起こすのは?

胸水もあるから感染はこちらか?

など、気になりますね。

 

ここで、帯下が茶褐色であったことに

目を付けます。(寝たきりでおむつ

介助されていると尿か便か帯下か

よくわからなくて異常に気付き

にくいのですが)

 

とにかく婦人科疾患だろうと翌日

当科転院搬送。外来にて経腟的に

約500mlの排膿があり腫瘤消失。

(外来中異臭が立ち込めて皆様には

ご迷惑をおかけすることとなりました)

 

抗生剤の投与は継続しましたが、

あっという間に良くなって2日後には

WBC6600μl、CRP5.43mg/dlと

データも改善。5日目には元気に

自宅退院となりました。

 

病名:子宮留膿症

 

ADLの低下している女性にはそれなりの

頻度で起こる疾患なので、在宅医療の

分野でも知っていていただきたい

疾患の一つです。

 

いろんな症例に出会えますよ(^^)の

宣伝を込めてご紹介しました。

(チームさんば)

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◆当院の内科専門医プログラム説明会

 平成30年9月21日 19時~

 平成30年9月27日 19時~

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