臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

あなたはメディカルラリーをご存知ですか?

2019.01.17
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

あなたはメディカルラリーをご存知ですか?

 

医学生のあなたはメディカルラリーなんて

聞いたことが無いかもしれませんが、

水戸医学生セミナーの参加者が一番

悔しがってリベンジを心に誓うのが、

このメディカルラリーです。

 

今では、救急科の先生たちや救急隊が

参加するメディカルラリーは国内各地で

行われています。

 

じつは、日本でのメディカルラリーは

2002年に開催された大阪の千里メディカル

ラリーが日本で最初のラリーでした。

 

なぜ国内でラリーが開催されるように

なったのか?これには前の救命救急

センター長である須田先生が深く絡んで

います。

 

須田先生はとっくに還暦を過ぎていますが、

今でもドクターヘリに搭乗している筋金入りの

救急医です。この須田先生が海外で

メディカルラリーなるものがあると聞いて、

2001年に他の2人のドクターと参加しました。

 

そのラリーはメディカルラリーの元祖と

呼ばれるもので、今から20年以上前の

1997年からチェコで開催されている

「Rallye Rejviz(ラリー・レビー)」です。

 

須田先生らはこの大会に日本から初めて

参加した訳ですが、結果は散々なもの

だったそうです。

 

例えば、車で指定された場所に行き、

そこで「あの建物の中で何かあるぞ」と

言われ、そのまま入ったら銃で撃たれて

すぐにゲームオーバーになったり、

診断を付けることに気を取られ過ぎて

周りの状況が把握できず時間切れなど、

大会スタッフに「何しに日本から来たんだ?」

と言われたそうです。

 

安全確認をしないで救急活動を始めては

ダメという基本が頭に無かったり、院内の

救急室と同じ感覚で野外での活動をしたり

と、須田先生らはかなりショックを受けた

そうです。

 

でも、実際の車がひっくり返してあるなど、

町中がステージになっている臨調感

いっぱいのラリーは非常に楽しかった

そうです。それから日本に帰ってきて、

一緒に参加した先生方と国内でラリーを

開催したいと意見がまとまり、翌年の

千里メディカルラリーの開催に至った

という話です。

 

水戸医学生セミナーのメディカルラリー

では、当初は須田先生にシナリオを

作っていただいていました。ある意味、

日本初のメディカルラリーの流れをくむ

由緒正しい(?)メディカルラリー

言えます。そして国内唯一の医学生

限定メディカルラリーです。

 

過去の参加者の感想は

↓↓↓

・メディカルラリーは初めてだったが、

 机上で学んだ知識を実際に活かすことの

 難しさを感じた。

・初めてのラリーで、患者さんを助けられ

 ませんでしたが、とても楽しかったです。

 またリベンジしたいです。

・打ちのめされました。

・実際の災害現場を模して体験することで、

 いつかこの場を経験した時にしっかり

 判断して適格な指示をできるように

 したいです。

・現場に出たときに自分がどのような

 問題に直面するのかを知るための良い

 機会だった。

スタッフの迫真の演技で、

まさに実戦さながらのラリー

 

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療や身体診察を通した内科診断学、

言うなれば臨床における「動」「静」

学べる究極の「体験型セミナー」です。

 

あなたもメディカルラリーに

ぜひ挑戦してください! 

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

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