臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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救命救急センターだより「骨折がもたらすショック」
空飛ぶ消化器内科医を目指して救命救急センターで修行中のNaoです、こんにちは。
今回は僕が医者になって10年目にして知った衝撃の事実を、恥を忍んでお伝えしたいと思います。
それは「血管損傷がなくとも骨折部からの出血によりショックをきたすことがある」という事です。
皆さんはご存じだったでしょうか。知っているあなたは僕より救急医に向いていますので当院でぜひ働きませんか?
という話は、本気なのですが一旦わきに置いておいて、先日プレホスに出ていった先生から「交通外傷、体表に明らかな外傷は認められずFAST陰性だが、変形から明らかに大腿骨骨幹部骨折と考えられる。現時点ではショック兆候なし、輸液ライン確保して搬送します。」
とHot Lineに連絡が入りました。
Hot Lineを受けた僕はハイハイと情報を聞きながら、「大腿骨骨折しかなくて、出血もしてないのに何でショックがどうとか言ってるんだろ?」と思っていたときに上記の話を教えられました。
・大腿骨骨幹部骨折では転位がある場合1000ml以上の出血が見込まれる。
・両大腿の骨幹部骨折の場合、併せて2000ml以上の出血の恐れがある!
・関節包内の骨折の場合は問題ないが、骨幹部骨折で大きく転位しているときは骨折部からの出血の恐れがある!
たまたまそこにいた整形外科の先生からは骨折のタイプによっては大腿骨転子部骨折でもショックに至ることがあると教えてもらいました。救急科のDr達は病態から先を読んで、急変を起こさせない医療を提供しているのです!患者さんに緊急事態を引き起こさないところにも救急医の力が発揮されています。
正直、僕は整形外科が苦手だったので、初期研修で整形外科を回ってません。今空飛ぶ消化器内科医を目指している中で、もっと初期研修を真面目にやっておくべきだったと後悔しています。これから初期研修回る皆さんは是非一つでも多くの科を回って一つでも多くの知識を吸収してください。人生に無駄なことはありません。救急医を目指すなら特にすべての科の知識を吸収しつくしましょう!
(Nao)
1日の仕事を終えて
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