臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

Ⅲ音を聴きとれますか?

2019.06.11
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

令和元年8月2日(金)、3日(土)の日程で

第20回水戸医学生セミナーを開催します。

現在の参加者を募集中です。

開催概要はこちら!

 

水戸医学生セミナーは今回で20回目、

なんと10年になります。

 

きっかけは、水戸協同病院総合診療部の

前教授である徳田安春先生が水戸に

赴任された時に、医学生向けのイベントを

開催できないかと相談したことから

始まりました。

 

徳田先生は現在、沖縄に戻られて

ますます活躍されています。

後任の小林裕幸先生とは、

水戸医学生セミナーを継続していこう

という話になり、現在に至っています。

 

さて、ご存知の方も多いと思いますが、

徳田先生も小林先生も身体診察を

重視されています。

 

検査に頼らず、病歴と身体診察で

鑑別診断をかなり絞り込めますし、

検査のノイズに振り回されることなく、

最短で診断に到達できる必須の

スキルです。

 

この強みを生かして、水戸協同病院では

Physical examination round

開催されるようになりました。

 

ベッドサイドでの身体診察はもちろん

ですが、毎回のように聴診の問題が

出されます。

 

具体的にはリットマンの電子聴診器に

録音した、実際の患者さんの心音を

聞くのですが、最初のうち参加者は

かなり戸惑います。

 

心臓の聴診で重要なことは、

まずⅠ音、Ⅱ音を同定することですが、

みんな分かりません。

 

でも、小林先生の解説を聞きながら

何度も繰り返し聞いていると、

Ⅰ音、Ⅱ音がわかり、

Ⅱ音の分裂や、Ⅲ音も

聞き分けられるようになります。

 

いったんⅠ音とⅡ音が分かるように

なると、その後の理解は比較的

スムーズです。

 

Ⅲ音は心不全の際の重要な所見

ですから、聴きとれるようになれば

あなたも間違いなく自信がつきます。

 

ぜひPhysical examination roundに

挑戦してみて下さい。

  

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療のことや身体診察を通した

内科診断学、言うなれば臨床における

「動」「静」を体験できる貴重な

機会です。みなさんの臨床に対する

モチベーションをぐいぐいと上げて

くれる「体験型セミナー」です。

 

今なら参加特典も用意しています!

お急ぎお申し込みください!!

 

開催概要とお申し込みはこちら

 (編集長)

 

真剣そのもの

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