臨床研修ブログ
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リウマチ性多発筋痛症 その2
マッキーがまとめてくれた
リウマチ性多発筋痛症
(Polymyalgia rhumatica:PMR)の続きです。
今回は検査所見について
【PMRの検査所見】
・高度の炎症反応を認める。
具体的には血沈(ESR)が80~100㎜/h
時に>150㎜/hを示す。
同様にCRPの上昇し>10㎎/dlとなる
こともある
・滑液包炎や滑膜炎を反映してMMP-3が
著明高値となる。ただし、ステロイド
開始後は、ステロイド自体でも上昇する
ため、寛解の指標には使えない
・リウマトイド因子や抗核抗体などの
自己抗体は陰性
・筋逸脱酵素(CK アルドラーゼ)は正常
同様に、筋電図、筋生検も異常なし
・エコーやMRIで、両側の肩峰下や三角筋下、
大腿骨大転子下に滑液包炎を高頻度に
認める。
【PMRの診断基準】
高齢者で、両側対称性の上肢のこわばりや
疼痛による挙上困難を訴え、炎症反応の
上昇を認める時はPMRを鑑別に挙げる。
Birdの診断基準が汎用されているが、
エコー所見を加味した、米国リウマチ学会
/欧州リウマチ学会(ACR/EULAR)の基準も
用いられます。
次回は鑑別と治療についてです。
(マッキー)
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